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Moscowに何軒かある中華料理屋

▼2000年 9月24日 (Sun) -- No.[134]

9月24日(日),夕方Moscowに何軒かある中華料理屋へ。僕らはそこに一度も行ったことがなかったので期待していた。結果的にとても印象に残るレストランになった。

店内に入ると独特の匂いがする。僕は体に素早く緊張が走るのを覚えた。なぜか全体的にカビ臭いのだ。テーブル、シート、装飾品、ついでに店員まで匂う気がした。でも人間はアホなのでしばらくその中にいると、匂いに慣れてしまって忘れてしまう。気にならなくなり料理をオーダー。

この日は麻婆豆腐を食べたかったので、それらしい名前がついた料理を頼む。それからチャーハン、チキン、エビ等色々入ったコンビネーション。僕らが来た時店内には誰もいなかったけど、気がついたら4組ほど座っている。ある程度客が来ている、ということは味の方も期待できるぞ。お茶を飲んで待っていると、しばらくして変な両開きのドアがカパっとあいて、いよいよ料理が運ばれてきた。

今まで食べた中華料理で一番奇妙な味がした。どれも初めて食べる種類の味。唯一、目の前に並べられた料理を同じように表現できる言葉があるとすれば、すべての料理は冷蔵庫の味。

麻婆豆腐だと思って頼んだ"Tofu with Pork"は予想を完全に裏切り、全く違う料理だった。あんかけ野菜に豆腐が入ってる感じ。僕は軽いジャブを食らった気がしたが、料理自体は何とか食べられる。「流れは悪くない」「流れは悪くない」と頭の中で反芻し、自分を何とか納得させた。しかし続いて運ばれてきたコンビネーションに僕らは完全にKOされた。

それに含まれているチャーハンは僕の人生で一番不味いチャーハンとなった。どうすればあの味になるのか疑問にさえ思う。チキン自体は普通、でもそれにかかっているアーモンドソースが最悪だった。これには冷蔵庫テイストのエッセンスが含まれていた気がする。「冷蔵庫の素」みたいな。追い討ちをかけるようにエビフライ。こちらのソースは甘酸っぱい変な味だ。喉の奥から何か溢れ出てきそうな気さえしてくる。野菜炒めみたいなやつは何とか食えたけど、中に入っているかわいた麺みたいなヤツ(名前忘れた)はこれまたヤバかった。最後の最後に出てきたフォーチュンクッキーにはおみくじさえ入っていない。オチまでついちゃったよ。チップを奮発したくなった。無償におかしくなって、もう僕らは笑うしかなかった。

ここまで口に合わない中華料理屋に入ったのは初めてだと思う。どう考えても僕が作った方が美味いものが出せる気がした。大きなお世話だけどなんで商売を続けていられるのか疑問。でも客はそれなりにいたのがさらに不思議。彼らはすべてアメリカ人。ダメだよMoscow人、こんな味にだまされちゃ。ちなみに客の中にアジア系はいなかった。やっぱり彼らには本当の味がわかるのだ。

とてもよい勉強になった。ある意味もう一度行ってみたいお店かも。でもあの料理でお金を払いたくはないな。

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