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PASSPORT

▼2000年10月17日 (Tue) -- No.[155]

10月17日(火),昨日パスポートの有効期限が来月切れる事を思い出して、今日になってから実際の日付を確かめてみた。パスポートを開いた最初のページ、僕の5年前の顔写真と共に「有効期間満了日 13 NOV 2000」と確かに書いてあった。僕の顔が幼く見える。その写真を撮った頃、自分はもう立派な大人だと思っていたのに。

普段じっくりと眺めることのないパスポート、何の気なしにページをめくってみる。写真のあるページには僕の氏名、生年月日、本籍地など。対のページには外務大臣の名で「日本国民である本旅券の・・・」と、その英訳が謳われている。今まで何とも思わなかったけれどどうして英訳だけなんだろう。次のページを開けると新しい事実を発見、5ページに富士山の透かし絵があった。これは僕が生まれ育った山梨県側ではないと思う。それから後ろは旅券の大部分を占める査証の部分で、留学の為のF1ビザもここにはってある。パスポートが有効だった今までの5年間を考えると、そこに押されてある各国のスタンプをじっくりと眺めざるを得なかった。

パスポートを取得する直接の理由となったのは、毎年総理府が主催している国際交流プログラムに参加する為だった。僕は当時20歳、生まれて初めての海外で、パスポートを手にした時は何とも言えない躍動感を覚えた。そのプログラムでの訪問国はスリランカ、南アフリカ、タンザニア、 UAE、シンガポール。もう細かい部分は忘れてしまったけど、今でも鮮明に覚えている事も多々ある。各国のハンコは「こんな事もあったんだよ」と僕に語りかけてくる。あれからもう5年の歳月が経ってしまったんだ。

アメリカのスタンプも当然ある。僕が本格的にこちらに来たのは2年前の9月。実はその前の5月に下見を兼ねて一度アメリカに来ていたりもする。どんな場所なのか一度見ておきたかったのだ。それからカナダ。去年の今頃バンクーバーに行った。一緒に行った友人は今何をしてるんだろう。たった一年前なのに彼とはもう音信不通に近い。一番最近のものはマーシャルアイランド。去年の冬、現地で働いていた当時のガールフレンドに会いに行った。僕が現地に着いたのは彼女の誕生日、離れたのが1月1日。日付変更線のわずか西に位置するこの島を出国する時、僕は2000年を2回迎えるという珍しい経験もした。

全て過去の思い出、失ったものの遺産。そう考えたら寂しくなった。パスポートを新しくしたら、真っ白な査証欄に戻ってしまうのだろうか。しかしこの際その方が良い気もする。僕の夏からのテーマ、再出発。

今度は有効期限が10年のパスポートを作ろう。

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