嫌いな季節は?
▼2002年 4月30日 (Tue) -- No.[386]
一番嫌いな季節は?と聞かれたら、僕はしばらく迷った挙げ句「春」と答えると思う。心底この季節が嫌いという訳では決してない。
植物全般が一斉に新緑に変わり、その息遣いが風に運ばれてくる春。日本の「区切り」が染み付いていて、その季節になると新しく物事が始まる感覚を突然思い出す春。街に出ると周囲の人々がみんな幸せそうに見える春。ソワソワする。春になると僕は何かを始めなければと居ても立ってもいられなくなる。傾いた太陽を眺めながら、外で煙草を吹かしてるてる時とかだ。一体何を始めてよいのかわからない、でも何かをしなければ。焦燥感。体中から沸き上がってくるそれに似たものが、きっと僕には上手く馴染めないんだろう。
そう感じる事ができるのも、僕がまだ若いと言えるからかもしれない。数十年後の春には、今のところ自然と思い出している感覚そのものが無くなるかもしれない。初夏を過ぎると、何時の間にかそれまで体の中にあった焦燥感が消え去ってしまうのと同じように。
ここMoscowはもう既に初夏と言ってもおかしくない。桜も散り始めた。僕はあと数週間で卒業になる。何を始めようか。