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John Muir Trail

▼2002年 6月24日 (Mon) -- No.[413]

来月に行く旅行に関してあまり詳しく書いていなかったように思う。僕が計画しているのは、アメリカで一般的にJohn Muir Trail(JMT)と呼ばれている約340キロのトレイルを踏破する事。

このトレイルの存在を知ったのは数年前。国立公園を巡る計画を立ててる時に偶然僕の目に入った。最初はその距離の長さに、まさか将来的に僕自身が歩くとは思えなかったが、写真で見る荘厳な景色にそれ以来惹かれ続ける。あんな風景が200マイルも続く事を考えると、そのトレイルを自分が歩く姿を夢見てならなかった。そして大学卒業が近づくにつれ、やってやれない事はないと決意。知り合いに同行者を募ったが見つからず、結局当初の予定通りに思い切って一人旅をする事にした。学生生活最後の記念。

もう少し説明を加えると、JMTはアメリカで一番有名なロングトレイルの一つで、世界中のバックパッカーの憧れとされている。メキシコとカナダを結ぶPacific Crest Trailの一部。カリフォルニア州のSierra Nevada山脈を縫うように続いている一本道。John Muirというのはアメリカの自然保護運動に尽力を果たした人物で、彼の死後、その功績を称えてこのトレイルは整備された。

トレイル中には3000メートルを超える峠が9つ。基本的には南北の一方通行でこのトレイルに挑戦する人は北上、南下コースの2つが選択できる。僕は南下コースを選んだ。スタートはヨセミテ国立公園内にあるトレイルヘッドでゴールはアラスカを除いたアメリカ最高峰、Mt. Whitney。この山は標高が約4418メートル、つまり富士山よりも高い。北上コースだといきなりこの高さから始めなければならない。高山病を避ける為にも、ホイットニーを最後に登る南下を僕は選んだ訳だ。ちなみにアメリカで一番高い山はアラスカにあるマッキンリー。植村直己はこの山を冬季に単独登頂した後、消息を絶っている。

7月いっぱいを費やして踏破する予定。ただしこれは十分に余裕を持って立てた計画で、早い人なら2週間、普通に歩けば3週間で全行程を終える事が可能。僕の場合は途中に予備日が含まれているので、余裕を持って4週間とした。その間トレイルを歩く他のバックパッカーに出会う事はあるだろうが、基本的には孤独な生活が続く。そう考えると、今までの人生でこれ程の期間人と接しないで生活する事は無かった。自分との闘い。僕は何かを見い出せられるか。(続く)

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