« どこかのホテル | Home | 二本立て »

鬱蒼

▼2002年11月 9日 (Sat) -- No.[451]

どこかで僕がしばらく溜め込んでいた鬱蒼を曝け出さないと、何事に対しても気分を一掃して挑めない気がする。先月末、10/25〜27日に東海岸の一都市で開催された僕が参加したキャリアフェアについて書く。ウェブに付属しているBBSを読んだ人なら、それがどんな結果に終わったのか、十分察知できたに違いない。改めて書く必要はないのかもしれないが、現在奮闘している就職活動の為に、あるいはこれから先の自分自身の為に、ここに敢えて書き残してしておく。

合計10数社の話を聞いたにも関わらず、ほぼ惨敗に終わった。僕が住むアイダホが北西部、ボストンは反対の東海岸。飛行機を乗り継いで駆け付けた3日間は、ここ近年まれに見る落ち込みを僕にもたらす結果に。自分があまりに無知であった事を知り、自信がズタズタに切り刻まれ、今までの学生生活の意義を見失いかけた。

これまでの人生を通し、かなりの自信家だと自負していた僕。就職活動に関しても、今まで通り自然とこなせば、結果は勝手に付いてくると楽観し過ぎていたのだ。当初は自信を持って面接に望む態度でいた。しかしその考えがどれほど浅はかだったのかに、すぐに僕は追いつめられる事になる。確立していたかに見えた自信は容易に崩れ落ち、そして再びそれを立て直すまでに、ボストンでの3日間はあまりにも短すぎた。この自分がだ。特に2日目の落ち込みようは酷く、初めてアメリカ留学したのを後悔した程。日本の大学を卒業した時、なぜ素直に就職しなかったのか?と自問自答してみる。瞬間的に物事の陰しか見えていなかったこともあるだろう、自己に投げかけた問いに、まさかとは思ったが的確な解答を見出せなかった。同時に落ち込みも頂点へ。一人でホテルに戻った後、こんな事で涙腺を緩めるとは微塵も思ってもいなかった。

反省点と改善点。言い訳になるのかもしれないが、就職活動事体に為れていなかった。日本で学生をしているのであれば、周囲の雰囲気や情報収集を通し、自分の知らない間に臨戦体制が整っていたと思う。アメリカでもレジュメの書き方や面接での態度などを習ったが、根本的に日本とは企業文化が全く違う。今回のジョブフェアに参加していたのは日本からわざわざやってきた人事部だった。日本式の就職活動経験者に話を聞いただけで、その全貌を掴むのは不可能。僕が作り上げていたイメージとはギャップがあり過ぎた。今回は対応に失敗したと言わざるを得ないが、おかげでオボロゲだった就職活動を具体的に捕らえることが出来た。この経験はこれからには大いに生かせると考えている。

面接時に予め準備しておいた自己PR、予想される質問への回答などを、本番でもそのまま面接官に伝えるよう勤め過ぎていた。微妙にニュアンスの異なる質問に対し、自分の頭にある文句を機械的に伝えようとしたことで的外れな回答をしてしまい、結果的に社会人として最低限のコミュニケーション能力を証明できなかったのではないかと分析する。目の前に座る面接官に聞かれたことを自分の頭で理解し、処理できていなかったと言えるかもしれない。もう少し頭をカラッポにし、柔軟な姿勢で面接に臨むべきだった。それから後になって同じように就職活動をする友人達と話して分かった事だが、自分を売り込むポイントがずれていた。自分を掘り下げて考えると、企業側に伝えるべき事が他に沢山あったのだ。

準備不足。上に書いた事にも通じるが、自分の就職活動全般に関わる意識を整理しきれていなかった。面接時間は限られている、制限時間内で如何に良い印象を与えられるのか考える必要があった。所謂「自己分析」が完全に為されていなかったのかもしれない。それとは対称的な「業界研究」と「企業研究」も十分ではなかった。面接間に僕を雇った場合のメリットを聞かれても、その会社が属している業界で今どんな事が起きていて、企業側はどう対処してしているのか理解していなければ答えようがない。こんな事は書く事も恥ずかしいくらい就職活動の基本中の基本。しかし僕はそれからできていなかったのだ。これらはあくまでバックグラウンドの知識。実際にはそれを踏まえた上で、自分の言葉で問題を表現しなければならなかった。それから自分が希望している「業界」と「職種」の区別も曖昧だった。別に自分のやりたい事ができれば、業界自体は直接関係ないと言い切ってもよい。逆に言うと関わっていたい業種なのであれば、どんな職種でも感じるやり甲斐は同じなのかもしれない。その意味において、僕は興味のある業界を絞り過ぎていた。

総括。誰でも最初から上手く行く場合は少ないが、僕はとにかく経験と準備が極端に足りなかった。全ての面で不完全燃焼。少しだけ吹っ切れて臨んだ3日目は何も考えないで話を聞いた会社から、日本での最終面接を取り付け何とか形にはなっただけに、もっと出来て当然だと思う。3日間とは言え、実質的な勝負は2日目までだっただけに悔しくてならない。徹底的にぶちのめされたボストン。ここで実感した自分に欠如している部分を補い、僕が今まで自分自身に感じていた根拠のない自信を裏付けと供に再構築する必要が急務だろう。その上でこの俺様を雇ってみろ、と面接官を睨み返す位の勢いを取り戻さなければならない。そもそも僕がどうしてそこまで落ち込んだのか改めて考えてみると、今まで見下していたような会社に、逆に見向きもされなかったからだ。とにかく僕はもっと自分に自信を持って良い。今までの様々な事柄に挑戦し、それから得た経験は人に誇れるものばかりなはず。あとはそれを人に判りやすい形で伝えるだけだ。

あれから時間が経つにつれ、気持ちが落ち着いてきて俄然やる気が沸いてきた。今もこうやって思ったことを冷静にテキストとして洗い出す作業をしていると、それだけで居ても立ってもいられない気になる。年末に東京で行われるキャリアフェア出席に伴い帰国する予定。タイミング的に決して良いとは思えないが、それでもやるしかない。この世の果てではない!やりたいことがハッキリしているのなら、犀の角のようにただ独り歩め!

たった3日間だったが、現地で得たもの、帰ってきてから考えた事は計り知れない。ある意味非常に内容の濃い有意義な3日間だった。この悔しさを忘れず、屈辱をバネに世界に羽ばたいてやる。この気持ちを胸にしながら回想終了。

Trackback

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.shotarowatanabe.com/cgi-bin/mt3/mt-tb.cgi/409

コメントを投稿

Search Word Cloud