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花發多雨風 人生足別離

▼2003年 4月11日 (Fri) -- No.[484]

何時の間にか桜が散ってしまった。日本で春を迎えるのは実に4年ぶり。帰国してから満開の桜が開花するのを心から楽しみにしていたにも関わらず、結局花見らしい花見はしなかった。

会社で花見に参加する機会が2度ほどあったが、新入社員にも関わらずどちらも僕は欠席。一つは他の集まりに参加し、もう一方は全く興味が無かった。友達を集めてプライベートで花見を楽しもうと思ってが、連絡しよう、連絡しよう、と結局時機を逃してしまった。

でも個人的には十分桜を楽しんだ。僕は帰宅後にジョギングをする習慣がある。そのコースにはとても綺麗に桜が咲いていた。川沿いにズラリと桜が並び、僕はしばし足をとめてぼけーっと眺めてたりもした。ついでに近所の公園はお花見スポットの一つ。ライトアップされた桜を観てたら、日本に帰ってきて本当に良かったと思えた。やっぱり僕って日本人なんだなー。

桜を愛でるっていうのは、美しさを目に焼き付けるのと同時に、散っていく寂しさも味わう事。むしろこの独特な虚しさ、儚さの方こそ、昔から日本人が大切にしてきた価値観なんじゃないのかな。そう言った意味で桜はとても日本的だ。僕らは常に一瞬の美を堪能する文化を持ち合わせていた。それを端的に現しているのが俳句。あれこそ一瞬の情景を、スナップショットのように写し取った文学だと僕は強く思う。

花發多雨風 人生足別離
(漢詩だし、本来の意味じゃないけど)

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