絶望的に
誰でも経験があると思う。本当に表現したい気持ちを言葉を介して伝えるって、嫌になるほど難しい。人が言葉として口から発せられるのは、頭で考えられる1/100にしか過ぎないと一般的に言われている。この数字が多いのか少ないのか、人によって判断は異なるだろう。僕に関して書くと、1/100という数字は絶望的に思えるほど少ない。
ではその言葉を、目に見える文章へと変換してみる。するとその場合は、口頭に比べて10倍は表現が的確になるらしい。少しは希望が見えてきた。目に見えない言葉から、目に見える言葉へ形式を変えると、僕らは頭の中の1/10をほぼ正確に何かへ射影できるのだ。もちろんそれを目にした人の解釈が、言葉の作り主と異なるという問題は残るけど。
僕はわりと文章を書くのが好き。それは僕が頭の中身を整理する手段として、文章が持つ価値を見出しているから。頭の中にある形を持たないボンヤリした何かを、人に伝えられる言葉として、改めて形を与えていく作業だ。
強固な意志を持って、当たり前のように生まれてくる言葉もあれば、書いている途中で、最初に思い描いていたのと違う形に変わる言葉もある。もちろん何も出てこない時もある。残念だけどこれが一番多い。
それを踏まえて僕が綴る日記のスタンス。その日に「何をしたのか」ではなく、なるべく「何を考えたか」を書き記す事。しかもそれを人に伝えるのを前提とした、解り易い言葉で言い換える事。
やっぱり言葉って難しいね。絶望的に。