ケーブルガイ
部屋の模様替えをする時、何が大変ってケーブルの配線である。
まずはテレビ、ホームシアターセット、ビデオのAV機器類。出力のバランスを取るように部屋の四方にスピーカーを設置している僕。その数はウーハーを含めて6つ。スピーカー本体を壁に取り付け、それに伸びる配線を人目に付かないように這いめぐらす。それだけでかなりの時間を要してしまうが、加えてテレビアンテナの入力や、モノラルテレビから強引にステレオ出力するだけのために利用しているビデオ、PCからの音源を拾うピンジャックなど、全てをアンプ背面のパネルに集約させる。
続いてPC回り。筐体、キーボード、マウス、モニタ、外付けHD、外付けFD、ADSLモデム、ルータなど。PCが2台になったおかげで面倒が増してしまった。背面パネルに一つ一つケーブルをつなぎ、モジュラーケーブル、LANケーブルでネットワークを復活させる。もちろん電源も取らなきゃいけないので、いつの間にかタップはソケットで埋まってしまう。AV機器やコンピュータだけではなく、部屋の模様替えというのは照明器具や電話機、携帯の充電ユニットなどなど、ありとあらゆる電化製品の配置換えを意味している。言葉を変えるとこれはケーブルとの格闘なのだ。
気分転換をする時、僕は決まって部屋の模様替えをする。今回の配置換えは、ここに引っ越してから初の大掛かりなもの。家具を一つ一つずらしながら、空いたスポットに違う家具をはめ込んでいく。それまでと違った環境においてあげる。照明を当ててあげる。今までと違う風景。同じ家具が違って見える。部屋にとって(あるいは自分にとって)必要なもの、要らないものが次第にはっきりしてくる。僕にとって昔から部屋の模様替えは、自分自身を整理する儀式みたいなものなのだ。