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■近鉄オリックス合併合意
このニュースを聞いた時僕が最初に思い浮かべたのは、ファミコンで動いた往年の野球ゲーム「ファミスタ」ことファミリースタジアムである。
あの直感的な操作性と相まって、恐ろしいほど打ちまくる強打者や、絶対に盗塁を阻止できない俊足の選手など、現実を逸した設定はいかにも子供心をくすぐるゲームだった。当時小学生だった僕も、弟や学校の友達などとワイワイ騒ぎながらプレイした記憶がある。その僕が必ず選んでいたチームが「R」ことレールウェーズ。このチームは当時の近鉄(現大阪近鉄)、阪急(現オリックス)、南海(現ダイエー)を強引にまとめた「鉄道連合」チームだったのだ。つまり先のニュースを聞いた時、ダイエーを除いてゲーム上の設定が現実のものになってしまった、と思わざるを得なかったのである。
3チームが一緒になっただけあって、とにかく「R」は強かった。特に打撃陣は他の追随を許さぬほど良く打った。主軸バッターには東尾に強烈な右フックを食らわした「でひす」ことデービス。また外国人初の三冠王にも輝いた「ぶーま」ことブーマー。代打要員がこれまた豪華である。40歳を超えてホームラン王にもなった門田や、世界の盗塁王福本。個人的には「いしみね」が好きだった。エースピッチャーはあの永遠のサブマリン投法「やまだ」がいた。彼のフォークは良く落ちたなー。
ただでさえ人気のないパリーグ、小学生に馴染みが薄いに決まってる。この連合チームはナムコ社の製作スタッフがひねり出した妙案だったのだ。あるいはファミコンのスペックをフルに使うためだったのかもしれない。日ハムとロッテがくっついてた「F」ことフーズフーズというのもあったな。この「F」は投手力、打撃力、走力など、総合力はNo.1であった。
話は現実に戻る。プロ野球選手会長であるヤクルト古田のコメントが良かった。今回の合併問題で選手の行方だけにスポットが当たっているが、球団を構成しているのは選手だけじゃない。バッティングピッチャーや、スカウト、用具係や、スタジアムの関係者など、それら全てを含めた議論をして欲しい、というもの。まさにそのとおり。よく言ったぞ古田!
近鉄は今シーズンが始まる前にチーム名を売り出す「ネーミングライツ」で非難を浴びていた。今考えるとそれほど経営がきつかったのだ。でもあの時他球団は文句だけしか言わなかったのに、今回の問題にはすんなり理解を示したのは何でだろう。要するに他人事じゃないんだろうな。きっとどこもきついんだろう。この合併問題はプロ野球が2リーグ制に移行して以来、一番大きなニュースなんじゃないか。歴史があるプロ野球の世界は、サッカーとかに比べてとにかく保守的にならざるを得ない。この問題を発展的に解消することで、その硬く固まった土壌がほぐされるのを僕は強く望む。個人的には1リーグでも良いと思うんだけど・・・。