« 太陽の季節 | Home | セキララ »

黒澤作品

黒澤作品を立て続けに4本。これらの作品を僕は意識して観たことがない(と思う)。しかし鑑賞中、あるいは鑑賞後、それが嘘のような親しみを覚えている自分に気が付く。それほど僕らはリメイクされた作品、インスパイアされた後続、あるいは低俗な模倣など、何らかの形で黒澤の世界観に触れてきてる証なのだ。

全体を通しての感想。計算されつくされたストーリー展開、緊張感溢れるアクションシーン、それらを増幅させる効果音。全てが超一級のエンターテイメントとしか言いようがない。三船敏郎を超える存在感を持つ役者がこれからの日本映画界に出てくるのか。モノクロなのに色が見える。自虐的に残念さを感じるほど完成度が高い。

■隠し砦の三悪人
スターウォーズIVを製作したジョージ・ルーカスが、いかにこの作品に影響を受けていたのかマジマジと理解できた。太平:又七=C3PO:R2D2。最近の北野武の映画もこれが現点。ロードムービーっぽいのも僕の好みだ。

総評:
じわじわくる。4.5(5点満点)


■椿三十郎
良くわからないんだけどこれは「用心棒」の続きなのかな。三船敏郎の役どころが同じだった。この二作品の三船の立ち振る舞いは、男らしく、色気に溢れ、乱暴で、本当に素晴らしい。最後に来る仲代達矢との決闘シーン。緊張感と派手な演出にゾクゾクする。少し笑いもあるぞ。田中邦衛の脇役ぶりは良いが加山雄三はどうなんだろうか。

総評:
あのすり足っぽいところが良い。4.3(5点満点)


■赤ひげ
僕なんかがコメントするのが申し訳ないほど完成度が高い社会派ドラマ。作品としてはちょっと長いが、そこに黒澤の映画造りへのこだわりを感じる。鬼気迫る山崎努の演技に比べると、キャプテン加山は一体何なんだろう。でもそれが加山の良いところなのだと勝手に自分を納得させながら観た。

総評:
おそらく加山は計算されたダイコンなのだ。4.3(5点満点)

■天国と地獄
現代劇。アクションシーンがない分、全編にみなぎる緊張感がたまらない。その緊張感は観終わった後に脱力感として形を変え一気に僕を襲ってきた。新幹線からの有名な身代金授受シーンが観られて幸せだ。

総評:
4.2(5点満点)

Trackback

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.shotarowatanabe.com/cgi-bin/mt3/mt-tb.cgi/534

コメントを投稿

Search Word Cloud