ブドウの食べ方
この日の夜に実家へ戻る。しばらくすると叔母夫婦と従兄弟夫婦が到着。すでに夕食を済ませていた僕は、叔父と従兄弟のだんなさんと一緒にビールを飲む。物忘れがひどくなり、どこか宙を見つめるような表情を見せる僕の祖母。この日は沢山の人に囲まれてどことなく嬉しそうだった。
田舎の女というのは何か違う。叔母は埼玉に住んでいるのだが、実家に戻ると何かが変わるのだろうか。テーブルにはずらりと食事が並べられ、座っただけですぐにグラスと冷えたビールが出てきた。何から何まで世話を焼いてくれる。そしてそれを当たり前のようにする。彼女たちもそれを楽しんでる風。アルコールを口にしない叔母が間違えて発泡酒を買ってきたのだがそれを叔父が指摘すると、すぐに氷水をたたえた大きな鍋をテーブルの脇につくり、冷えていないビールをそこに突っ込んだ。
ところでブドウってどうやって食べる?叔父は秋田出身。従兄弟のだんなは山梨生まれだが、横浜で育っている。彼らとその他の面々(僕、叔母が二人、従兄弟)ではブドウの食べ方が違うというのである。(房の大きなものは別だが)僕らは数粒を同時に口に放り込む。舌と口の天井で挟むように押し、実を皮から取り出す。実がのどを通り過ぎてから口に残った皮だけを取り出す。しかし叔父達は一粒づつ口に入れる手前で指先を使って弾き、実を飛ばすようにして口に投げ入れる。要するに皮を口には入れないのだ。果たしてどっちが一般的なんだろう。口から何かを取り出すというのはそれだけで品が悪いような気もするので、おそらくマナーとしては僕らが変なのかもしれない。
ところで自宅のインターネット環境が無線LANになっていたのはびっくりした。これも居間の畳で打っている。父親は何かだまされてるような気がしてならない。日曜日はお墓参りをします。