夏の終わり(2005')
いつの間にか「残暑」という言葉を天気予報で耳にするようになった。
そして僕が住む街に、夏の終わりを告げるこの祭りがやってきた。
人で溢れる街は普段と表情が違って見える。開始は18:30。鉦(かね)、三味線、笛、鼓(つづみ)、大太鼓が一斉に音を揚げ、踊り子が商店街を波のように押し寄せて来た。
空気と僕の心が震えてくる。やはり太鼓のリズムで鳥肌が立ち、涙が出そうになってしまった(写真提供M君)。季節と同じように次から次へと目の前を通り過ぎていく連なり。今年は僕にとってどんな夏だったのか、ぼんやりそう考えながら、しばし彼らを眺めていた。
2005年の夏が終わった。今年の夏は切なかった。ハードでなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない。