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結納作戦(決行)

8時半に起床するが、前日ダラダラと3時まで飲み続けたおかげで顔が思いっきりむくんでいる。朝食を摂ったら気持ち悪くなった。熱いシャワーを浴びて毛根をカッと開き、体中を丹念に洗い、ひげを剃って出かける支度。準備を整えていた結納セットを携え、弟の嫁さんになる彼女の家に到着したのが10時。

お邪魔して初めて知ったのだが、彼女の苗字も「ワタナベ」であった。しかも「邉」の漢字まで一緒。着物を着た彼女とその妹、母親が玄関で正座して出迎えてくれる。お茶をご馳走になりつつ家族の紹介。そして一通りの結納儀礼を行い、固めの杯を交わす。いかにも「形だけの」という流れで、「とりあえずやった」感じが残るほどあっけなく終了。その後高尾にある料亭での食事会へ向かう。

12:30からの予約。お店も「いかにも」という佇まいで何だかおかしくなってしまった。ワビサビの日本庭園に石畳が伸び、点在する離れへ通じている。通された部屋の大きな窓から竹林と小川を望む。どの季節に来たとしても四季を楽しめる造りだ。しばらく前までは夜になると蛍を愛でることが出来たという。


両家9名。会席料理としばしの談笑を楽しむ。誰もアルコールを飲まないので、僕は一人でビールを飲んだ。食事の方も美味しかった。今シーズン初めて松茸を食べたよ。向こうの家族は怪しげな親父とよくしゃべる母親、癖の強そうな兄弟で中々興味深い。披露宴と式は来春を予定しているそうだが、海外でという話も。僕も参加することになるんだろうか。当然のように兄の予定は?という話も。僕は僕でなるようになるでしょうが、父親から長男である僕の式は盛大にとか言われてしまった。嘘か本当かよくわからないけど、いまだに僕の田舎では「親分」とか「子分」とかがあるらしい。そして15:00に終了。ほろ酔いで僕はそのまま高円寺へ戻る。横浜に住む彼女の弟と妹もそのまま横浜へ。

貴重な体験をした。家と家とのつながりが希薄になったと言われる現代。それでも結婚するってやっぱり重たい。

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