入歯でイライラ
ビルの3階くらいの広い場所でドッチボールをしていた。
僕は歯の矯正に伴なう総入歯。口元が不愉快でとてもイライラしている。
そのイライラが頂点に達し、僕は黄色いボールを窓の外に思いっきり蹴り出した。
するとMがボールが外に飛び出す瞬間にブロックした。
Mに文句を言われたが無視する。
僕はイライラしているので、食事の時間になると一人でさっさと外に出た。
後ろからYが追いつき、
Y:「オレも実は入歯なんだよ」
と彼のを手にとって見せてくれた。
肌色の綺麗な入歯に比べ、僕のはカラフルで変な色だ。
僕はシンプルなYの入歯の方が良かった。彼の言葉は慰めにもなってない。
僕は怒りながら一人で坂を登る。後ろからは僕のイライラを気にする他の連中が無言で付いてきた。
ドッチボール中に僕に文句をいったMが、
M:「焼肉が食べたい」
と誰かの同意を求めるような独り言。
総入歯の僕は、噛めないような硬い肉なんか僕の入歯で食べても
美味しいわけがない、と彼の言葉に益々イライラしてきた。
僕は後ろを振り返ることなく、一人で階段を登る。
階段の隙間から広々としてリラックスできそうなカフェテリアが目に入った。
僕は階段の隙間から這い出て、その店に入ろうと思った。