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映画の秋

■Lost Highway(1997)
David Lynchの名前だけで観てしまった。いかにも彼によるメガホンらしい、良く意味のわからない映画である。僕にとってはこれこそ芸術。どういう話なんだと言われてもうまく表現できないが、輪廻転生的な哲学を感じさせる。

この映画には"Independence Day"で地球を代表して宇宙人と戦うアメリカ大統領を演じたBill Pullmanが主演している。本作ではかなりシリアスな役柄である。しかし僕はそのバカ大統領ぶりを思い出してしまい、笑えてしょうがなかった。それにしてもあの伝説的"Twin Peaks"しかり、リンチが描くアメリカのありふれた風景というのは土着的な不気味さに溢れているね。

総評:3.0
解釈しようとしても解釈できない。感じるのみである。

■The Butterfly Effect(2004)
「ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる」=初期条件のわずかな違いが、将来の結果に大きな差を生み出す、という意味のカオス理論の一つ(イントロより)。過去に何度も一時的な記憶障害を経験しながら育った主人公。その頃に残した日記をめくった瞬間、その場面に自分がタイムスリップする。そこで掛け違えるちょっとした出来事と、それが生む結末。あるようでなかったプロットではないか。

本題とはそれるのかもしれないが、僕がこの映画を観て思ったのは、世界の流れが変わったとしても、結局誰かが幸せになって誰かが不幸にならなきゃいけないってこと。幸せのパイというのは同じ大きさで、誰がどれだけの割合を分け合うかが問題なのだ。最後は少し切ない。

総評:3.6
斬新だけどどことなくありがち

■How to Kill Your Neighbor's Dog(2000) 邦題:舞台よりすてきな人生
Kenneth Branah主演作。子供嫌いでヒット作に恵まれない脚本家と子供好きでダンス教室を主宰する妻。そんな二人の近所に越してきた足の不自由な少女がきっかけとなり・・・。

ブラナーが演じたユーモアのセンス溢れる脚本家など人物描写が良い。映画館の掃除スタッフのクールな台詞がよかった。犬の演技がこれまたすごい。ところでタイトルを直訳したら、動物愛護団体とかからクレームがあがるんだろうか。

総評:4.3
じわりと幸福感が広がる良作

■The Godfather(1972)
言わずと知れた映画史に残る名作中の名作である。監督はFrancis Ford Coppola。今回は過去に観たのか観てないのか良く覚えていなかったのでとりあえず観た。子供の頃に観たとしても、多分映画の意味がよくわからなかったんだと思う。

マフィアの一大叙事詩である。コッポラが丹念に描く、淡々としたストーリーであるが、それでも端々に緊張感が漂う。僕が映画を観る時に参考にするサイトにInternet Movie Databaseというのがある。そのサイトでは過去に公開された全映画作品をユーザーがランキングするのであるが、この作品こそ堂々のランキング一位なのだ。

総評:4.6
特に説明はいらない。とにかく観た方が良いと思う。

■Million Dollar Baby(2004)
本年度アカデミー賞主要部門を制覇した、一人の女ボクサーと老トレーナーの硬い絆の物語。Clint Eastwoodに言わせると「完全なラブストーリー」。そして泣きのプロットだが僕はあまり感情移入する事が出来なかった。

ハリウッド映画には珍しく極端にBGMが少ない本作。しかしそれを全く感じさせないイーストウッドの圧倒的存在感はすごい。

総評:3.6
もうおじいちゃんだ。

■ヴィタール
浅野忠信主演作品。交通事故で記憶を無くした研修医に差し出された若い女性の検体。取り付かれたように解剖を行う彼が抱く幻想とよみがえる記憶。

芸術を感じさせる日本映画である。女優の演技は最悪だが踊りは一級品。最後の一場面で僕はホロリと来た。ところで僕が常々思う事。「北の国から」の純役は浅野でも面白かったはず。

総評:3.2
映像、音楽、脚本など、塚本晋也のセンスが光る

■The Life Aquatic with Steve Zissou(2004)
Bill Murray主演。正直良く覚えていない映画である。印象に残ったのは随所で使われたDavid Bowieの歌だけ。
総評:?
最近見たはずだけど良く覚えていない

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