入札
というのを初めてやった。ネットオークションではない。日本国とお仕事する時に談合などしながらする正式なヤツである(談合などしてないよ)。これが中々興味深い!
社長の代理人として入札に参加した僕。事務所を訪ねるといきなり小部屋に通された。並行に配置された机。目の前には、「全くストレスのない環境で毎日時間をつぶしてます」風の男たちが四人雁首をそろえている。真向かいに独りで腰を下ろす僕。机の上にはハサミ、ペン、定規、電卓。封書がふたつ。封書のひとつは僕らが提出済みの入札票(この値段で仕事します)。もうひとつには国として想定している金額(これくらいで要請します)。
------------|ドア|
ホワイトボード
男男男男
机机机机
机机机机
僕
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申し訳ないんだけど、意味もなく神妙な顔つきをした男たちの動きを見てるだけでおかしくてしょうがなかった。「開封いたします・・・」ウヤウヤしく言葉を発し、大げさにハサミを入れる。そもそも4人も必要なのか?ハサミで封書を切る係。その内容を確認する係。ペンで何やらメモする係(なぜか定規まで使っていた)。その金額をホワイトボードに書く係。何もそこで作業分担しなくたって。民間人から見ると、コイツらは一体何をしているのだ、何がしたいのだ、と疑問を感じずにいられない。
「金額に達しませんでした・・・」違う金額を控えの入札票に記入する僕。直前に開封され、目の前に置かれた封筒に再度入れて提出。「確認いたします・・・」わざとらしく顔を見合わせる4人と不条理な間。「金額に達しました・・・」僕は思わず噴き出しそうになった!そしてウヤウヤしく彼らは退出。声を殺して笑わずにいられないこの辛さと言ったら。小部屋を出て待たせていた別担当者にとりあえず報告する(すごく面白かったことについて)。
その別担当者は事務所の片隅で入札が終わるのを待っていた(約20分)。後で聞いたのであるが、彼女曰く、事務所の人たちは「全く、本当に全く仕事をしていない!」とのことだった。片肘をついてエクセルの画面をずーっと眺めている男。後ろを向いて人の悪口をひたすら喋っている女、聞いてる同僚。カッターで工作してクリップ入れを作っているおばさん。宙を見つめているオヤジ。などなど。
こういう世界もあるのか。純粋に面白かった。