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Hells Bells

先日のエントリにも書いたけど、WBCで日本が見事に優勝。8回から登板した大塚がキューバの反撃を三振で締めくくった歓喜の瞬間。メディアで何度も何度も放映していた。おめでとう日本。しかしここで取りこぼす事が決してできない逸話が存在する。文化としての野球が根付いているアメリカでの、いかにもニクイ演出のエピソードだ。

決勝が行われたのはSan Diego PadresのホームスタジアムであるPetco Field。大塚は昨年までクローザー(抑えのエース)としてパドレスに在籍していた。地元のファンにとって大塚は馴染みの選手であり、試合を決定付けるいかにもなタイミングでの登板であった。普通に盛り上がるのが当たり前。

その大塚が8回にマウンドにあがった時、登場のテーマとしてスタジアムにこだましたのが"Hells Bells"。「ゴーン・・・、ゴーン・・・、ゴーン・・・」と不気味に鳴り響く鐘の音から始まるこの曲。僕が好きなバンド、AC/DCを代表するナンバーのひとつだ。いかにも「守護神が立ちはだかる」的な威圧感がたっぷりで、その場で聞いていても純粋に鳥肌が立ったに違いない。ここでも地元のファンが大熱狂したのは当たり前。

しかし単純に曲調がピッタリで盛り上がりを煽った、だけでは済まされないエピソードがここにある。実はパドレスファンにとって、大塚にとって、この曲が大変意味深いものである事を、我々日本人は理解しなければならない。それはこの"Hells Bells"こそ、メジャー歴代2位の通算436セーブを挙げたパドレスの伝説的クローザー、トレバー・ホフマンが常に使用していたテーマ曲だったからだ。

これに関しては大塚投手のブログでも紹介されてます。

実は今朝、ホフマンに電話したんです。「僕にもしセーブのチャンスがあったら、ヘルズ・ベルズを流していいか」聞くために。
サンディエゴで決勝をやることになって、僕がクローザーを任された。サンディエゴでのクローザーの代名詞といえば、ホフマンが登場するときの曲『ヘルズ・ベルズ』です。その曲で登場してホフマンの力をもらいたかったし、あの曲に乗ってマウンドに上がるのはどんな気持ちか、味わってもみたかったんですね。で、ホフマンに頼んだところ、「使え、使え」「Aki Timeにしろ」と言ってくれました。ホフマンにも感謝しています。

http://blog.so-net.ne.jp/aki-otsuka/

涙さえ出てくるツボを押さえたニクイ演出だ。

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