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ホモに

▼2003年 4月13日 (Sun) -- No.[485]

普段狭いユニットバスでシャワーを浴びる毎日を送っていると、時々手足をぐっと伸ばし、広い風呂でリラックスしたくなる。そんな訳で僕は思い立った時、近所の銭湯へ行く事にしている。ジャグジーみたいなのに入れるし、有料サウナにこっそり入れるし、水風呂に入れるし、ついでに体重計に乗る事もできる。

幸いなことに家から歩いて2,3分の場所に銭湯がある。この日も午後に突然銭湯へ行きたくなり、日が落ちてから支度をして出かけてきた。ここはちょこっと変な立地で、マンションの地下に銭湯があったりする。階段を2階ぶん降りたくらいかなー。そしてフロント(残念ながら番台ではない)で\400を支払い、僕は思う存分風呂に浸かったのだ。銭湯と言うとタコ社長みたいなのが頭に手ぬぐいを載せ、歯を食いしばりながら熱い湯に我慢して入る、という漠然としたイメージがあったけど、ここの湯加減はぬるめでとても良い。なのでずっと入っててものぼせる事はまずないのだ。

しかしこの日はちょっと不気味な体験をした。脱衣所から中に入る時、ボウズにヒゲの男が入れ違いに出てきた。年齢的には僕と同じ位だと思う。結構年寄りが多い銭湯だけど、若い人もいるんだなーって思いながら風呂にゆったりと浸かる。ジェットバスでコリをほぐす。水風呂にも入って新陳代謝を助けてやる。リラックス。しかし何か変だゾ!

視線。

どこからか熱い視線を感じる。脱衣所方面からだ。その先は僕と入れ違いに出てきたヒゲボウズだった。彼はガラス戸越しに僕を注視している。ついでに何かジェスチャーまでする。気のせいだと思い、ヤツの死角に移ってみた。すると脱衣所のイスに座るヤツも移動…???。背骨を折り曲げて僕の方向を向いている。まさかねぇ…。

僕はホモじゃないと断言する。そんな奴を相手にしてもしょうがないので、全く気にしないで相変わらず風呂に浸かる。しかしここからがやばかったな。それは \400の元を取ろうと、一度洗った体を再び洗うため、一旦湯船を出ていた時だった。何と上がったはずのヒゲボウズが再び服を脱いで中に入ってきたのだ。ヤツは大胆にも、頭を洗っていた僕の隣に腰を降ろした。髪を洗い終えた僕は、無視して今度は体を洗い、髭を剃るために鏡に向いた。するとやっぱり変な視線が。鏡越しに僕を見るヤツの目だ。まだ信じられない僕。ちらっとその鏡を見ると、ヤツと思いっきり目が合ってしまった。

何なんだコイツは。気持ち悪くなって僕は湯船に戻る。するとすぐ後にヤツも湯船方面へ。しかし彼は風呂には浸からず、湯船の「縁」へ腰掛けた。一瞬の沈黙。何と奴は、僕に向かって股を広げたのだ!イタタ…。コイツは本物だ。

ホモにびびってこの場を逃げ出すのは、何かに負けたようで絶対にイヤ。で、僕はヒゲボウズの誘惑(?)に負けず、その後もゆっくりと風呂に入り、水風呂に入り、満足して体重計に乗ってから銭湯を後にしたのでした。

東京は色んな人がいて勉強になるなー。

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