朝起(新宿)
最近は「思い出横丁」と呼ばれるようになった西新宿の「しょんべん横丁」にゲテモノ料理を出す店がある。会社の同僚としたサッカーW杯優勝国の賭けに勝ち、食事をおごられることになった僕。この店を迷わずリクエストし、会社帰りに寄ってみた。

問題の店は横丁の真中より大ガード下寄りで、知る人ぞ知る有名店なのだそうだ(左上の写真は冒頭のリンク先を参照しています)。スタミナ料理「朝起(あさだち)」。スゴイ命名センスである。店は狭いカウンターに10人も入れば満席の1階と、テーブルが置かれ、(一応)座敷形式である2階。20時前に店に入ったが、僕らはこの夜2階に上がる最初の客だった。電気が付いていない2階に通され、訳も判らず暗闇の中で右往左往していると、直ぐに電気を付けてくれた。馬の交尾のポスターがデカデカと壁に貼ってあり、年季の入った手書きのメニューが壁を覆っている。勝手にエアコンと換気扇をかけ、しばらくしていると他の客も2階へ上がってくる。2階も10人入れば移動さえできないような狭さだ。閉所恐怖症の僕が一瞬たじろぐのも無理は無い。
ビールの他に注文したのは・・・
@豚の睾丸
A蛙の刺身
Bサンショウウオの焼き物
C馬刺し
Dトマト
Eはたはた
| CDEの説明は割愛するとして、まずは@豚の睾丸。これは焼肉で言うユッケみたいな味であった。醤油ベースのタレと、少し生臭いトロリとした触感のスライス睾丸、それから溶いたタマゴの濃厚な味わいが一気に口に広がる。これこそ求めていたスタミナ料理だ。 |
| A蛙の刺身。これは見た目が超グロい!店員に「焼きますか?刺身ですか?」と聞かれ、迷わず刺身と答えた僕は正解であった。食用ガエルなんだろうけど、ぶった切られた上半身が桶からはみ出んばかりに鎮座している。写真ではわかり難いがかなり大きいのです。しかも死んでいるはずなんだけど、刺激を与えると物凄い勢いでピョンピョン跳ねるのだ。最後には桶の中で完全にひっくり返って、何だかとても苦しそうだった。でもこの日のメニューの中で味は一番まとも。鳥刺みたいでサッパリと頂く事ができた。 |
| Bサンショウウオの串焼き。これは四肢がはっきりと残った見た目が哀愁を誘うが、何だか味も変だった。照り焼きっぽく焼いてあるのだが、そもそも淡白な味なので、タレの風味しかしない。素材の良さを生かしきれていない残念な調理だ。でも僕はこの見た目が大いに気に入ったゾ。 |
外国人が刺身を食べる日本人を奇妙と思う気持ちが良ーくわかった。刺身のお造りって魚の姿が残ってるでしょ。それって当たり前のような日本の食文化の一面。でもよくよく考えると、これはもの凄くグロテスクなのである。魚を蛙に置き換えて想像してみよう。これは正直キツかった。最後は蛙の上半身が最後はスープに化けて出てくるオマケ付きで、心もお腹も大満足。爺さんになった時に人生を振り返ったとしても、記憶に残る夕食だったのではないか。実はこの店、他にもゲテモノメニューがあったりした。なのでまた行ってみよう!でもあと数年は良いかな。


