公園近くで
帰宅途中の公園近く。道端に花束が置かれ、ペットボトルの飲み物が添えられている。ただでさえ日が落ちた後なのに、場所は木々に遮られて街灯が届かない暗闇である。
数日前から気が付いていたこの供え物と、とある出来事が突然つながった。
10日ほど前だと思う。朝の通勤時間に足を速めている時、一人の男性が道端に横になっているのを目にした。バイクと公園の石垣に挿まれるように休んでいた彼。前夜の深酒のため、帰宅途中にも関わらず寝込んでしまったのか。そう思った僕は、ありがちにさえ思えるそんな風景を、特に気にかけもせず通り過ごしていた。
供え物は彼が横たえていた場所にそっと置かれている。
あなたが無為に過ごした昨日は、誰かが生きたかった明日だ。