13日の金曜日
13日の金曜日が1年で何日あるのかわからない。でもこの日になると、決まって思い出すことがある。ずいぶんと昔の記憶のように思えるし、逆につい最近の身近な出来事にも感じられる。いずれにしろ僕はとても楽しかった(辛くもあった)。
この日になると、いつも当時を振り返って考えるてみる。最初は何を考えてよいのかさえ分からなかった。ぼんやりと形になっても、その答えをまとめる事など決して出来なかった。でも自身の生活が落ち着いて来た今、当時分からなかった事を、僕は心から理解する事が出来るようになった。それは春になってからの雪解け水が、土に染み込むようなくらい自然なことだ。僕の体に今までと違う何かが、ゆっくりと、でも確実に入ってきて、それに反応するように、今まで見たことのない何かが芽吹こうとしている。
少なくとも僕は今とても幸せなのだ。