僕は旅行に出ると必ず太って帰ってくる。思い返すと5月は千葉方面に行ったり、韓国に出張したり、ペナン島に行ったり、はたまた山梨の実家に行ったりしてて、月の半分ほどは自宅を離れて寝泊りしてたわけだ。どこへ行っても基本的に暴飲暴食。しかも必ず便秘気味になるから、6月に入ってからというもの、体に「色々と詰まってる感」を覚えてならない。また会社を辞める前のひと月くらいは仕事もバタバタしてたので、あまり運動もできなかった。新しい会社も始まったしこれじゃだめだ!と6月最初の週末はがんばって運動してみた。
【その1:土曜日編】
久しぶりに長い距離を走ろう!と意気込んで出てみたのだが・・・。走り始めて数分の地点で文字通りコケた!しかも派手に!朝からゲイカップルが歩いてて、何なんだ一体と思わず気をとられ、足元に張られたチェーンに全く気がつかなかった僕が悪かったのだ。手のひら、肘、膝を擦りむいてしまい、血が噴出す。しかも爪までが割れた。どういうコケ方をしたというのだ(先日は自転車でこけて顎を打って痛かった恐らく骨までいってたな)。こんなことでくじけてはダメなのら!と近くの小さな公園の水道で血をぬぐい、息を整える。そして多摩川の「対岸」の土手まで十数分。
ようやく転倒による痛みが収まり、たおやかな川の流れと初夏の風を感じながら快調に走る。しかし今度は体から噴出した汗で逆に体が冷え過ぎたらしく、急にお腹が痛くなってしまった。あらかじめ地図で確認していた橋までたどり着く僕。「対岸」から戻ってさっさと家に帰ろうとしたのだが・・・。何とそこは車専用!人が渡れないではないか!視界には遥か先に次の橋が架かっている。あそこまで?でもまた車だけ?僕はどこまで走れば良いというのだ?と思った瞬間に精神的に折れた。
急激に腹が痛くなる。運動による火照りからでない冷や汗が噴出す。ところがだね、この河川敷というのは、整備されたお手洗いというのが皆無なのです。グランドやらが沢山あったり、BBQをするスペースがあったりするのだが、ちゃんとしたお手洗いがない。どうしよう、どうしよう、と青ざめた顔で何とか簡易トイレ(よく花火大会とかで設置される臨時トイレね)発見!ここは躊躇してる場ではないのだ。底が見えてもするしかないのだ。あーすっきり。
動揺を抑えるため走るのを止めて歩き、やっとこさ渡れる橋までたどり着く。そしてここからは走って帰るぞ!と足を速めるたのだが・・・。全く日陰がない。太陽が高く日差しが強いため、予想以上に消耗が激しい。ついでに転んだ心理的ショックと腹痛からも、かなり体力が失われていたのだ。でもどうすることもできない。足がもつれる。僕はがんばって自宅までたどり着くしか選択肢がない。気合を入れなおすためTシャツを脱いで上半身をアラワにしてみた。僕以外にも土手を散歩したり、ジョギングしたり、自転車をこいだりしてる人が沢山いる。そんな皆さんに対し、疲れ果てた恥ずかしい姿を見せるわけにはいけないのだ。敢えて視線を浴びてやるぞ。重たい足を、体全体を緊張させて前に運び続ける。
視線は遠くに延ばさないことに決める。5メートル、10メートル先に集中し、とにかく目の前の距離を詰めることに集中する。しばらくすると疲れてるなりにも何とかペースを取り戻すことが出来た。ここでシャツを着てはダメだ。緊張が解けてしまう。結局自宅のすぐ近くまで衆人を意識しながら走り続けた。
走り始めてから3時間近してやっと自宅に戻った。それにしても長かった・・・。調子をぶっこいて、先日購入したダンベルを握って走ったのも悪かったな。本当に疲れた。ちょっと前はそれくらいの距離は余裕だったと思うのに。運動不足を実感。
(日曜日編に続く)