僕という人間を形作ってきた部屋たち
部屋の模様替えを実施した。今住む家に引っ越してきて9ヶ月だが、入居後で初の試み。僕はもともと物の配置を変えるのが大好きなのだ。家具の置き場所をちょっと変えてあげるだけで、ソイツの新たな一面を発見することも出来るし、僕の目にも今までと違った何かが見えてくる。
結果としてリビングの眺めがガラリと変わった。そこそこ満足なのであるが、何となく季節感にかけている。今後の課題だ。
自分なりに部屋を使いやすく、住みやすくするのは好き。今までで一番満足できたのは、高円寺で独り暮らしをしてたあの部屋だった。決して広くはない木造アパートで、キレイだとはとてもじゃないけど言えなかった。でもそれだけに何をどうしても大家さんに怒られないような気がして、ガンガン釘を打ちまくることが出来た。社会人になってお金も自由に使えるようになってたから、部屋にあったものをそろえることもできてたんだろうな。その次に印象に残っているのは学生時代に住んでた中野の部屋。やっぱり小汚いアパートで、何とも言えないチープな感じが良かった。限られたリソースで最大限の結果を出す。個人的な機能美を追求したような場所であった。昔ながらの商店街からちょっと入った場所で、その環境も良かったな。
そして部屋にまつわる最初の思い出となっているのは、僕が高校を卒業して一年間浪人生をしてた時の部屋だ。僕の家族が住んでいた家は、木造平屋建てでそんなに広い家ではなかった。大人にありつつあり、世界に羽ばたこうとしている当時の僕。当時から部屋は与えられていたが、浪人生として勉強に集中できるスペースを必要としていた僕。同じ敷地内に立つ祖父母の家の、使ってなかった部屋を借りてそこで寝泊りしてたのだ。2階で板張りで6畳間のふた続き。ベッドの横に背の高い観葉植物を置いた。作りつけの棚があって、手を伸ばすのにちょうど良いその棚を真右に構える場所に机を置いた。勉強に飽きたら窓を開けて目の前の山と空を眺めてた。夜には窓から星が良く見えた。 夏が終わったころに鈴虫の泣き声が聞こえ、冬にはぴしゃりとした空気が気持ちよかった。
そして今週模様替えをし、今住むこの部屋もまた、僕の人生を彩り、形作り、思い出となる場所なのだ。