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富士登山競争試走

今月末に「富士登山競争」というのに出る。このレースはとにかくキツイそうなのだ。

完走率は約5割だが、素人が出て5割、というのではもちろんない。ある程度体力に自信がある人しか、そもそもこのレースには出ないのである。スタートは富士山の山梨県側のふもと、富士吉田市の市役所。ゴールは名前の通りに富士山頂。距離的には21キロだが、その高低差が3000メートルある。時間をかければとりあえず頂上まではたどり着けると思う。でもこのレースでは、4時間半以内にたどり着かないとダメ。みな制限時間に間に合わないのだ。

たった2回の東京マラソンとは歴史と伝統が違い、今年で61回目を数える由緒正しき競技会である。山梨県出身の僕は、このレースの存在自体は昔から知っていた。出るからには完走が目標である。と、いうことで先週末に試しに行ってみた。

1日目:
スタート地点から、「馬返し」と呼ばれる距離的にほぼ中間地点まで。およそ11キロ。昼過ぎに実家に到着し、時間をもてあましている父親に頼んでスタート地点まで送ってもらった。当たり前なのだが「ずっと登り」であることを実感。足の回転が速くないから、息が切れることはない。でも心臓への負担が高いのがわかる。

スタートして15分後に浅間神社の脇道にはいる。ダラダラと登り道が続く。「中の茶屋」と呼ばれる場所までは、きちんとした2車線の舗装路であるが、ここからは先は「何となく舗装してみました」という、車が何とかすれ違える山道。登りが少しづつ急になる。

僕みたいにそのコースを実際に走ってる人もいて、そのうちの一人とお話してみた。やはり今年のレースに出るとのことでである。今回が5回目なのだそうだが、年々参加者のレベルがあがってる、と言っていた。完走のポイントは「馬返し」まで走って、ある程度の位置取りをキープすることなのだそうだ。そこからは道が細くなり、本格的な登山道となる。団子状態となり、抜こうとしても抜けない、自分のペースで前に進みにくい。良いアドバイスをもらった。

その「馬返し」までにかかったのが1時間6分。大会のパンフレットにあった「ぎりぎり完走ペース」(昨年の大会で4時間25分〜30分の間にゴールした人の平均タイム)によると、この「馬返し」通過タイムがまさに1時間6分であった。うーん、予想通りにギリギリだったが、まぁそんなものだろう。とにかく完走が目標である。ここで先回りしてくれていた父親にピックアップしてもらう。

本当に良い天気で、日差しは強かったが木陰でひんやりとして空気がおいしかった。目に映る緑がとてもきれいで、耳を澄ますと自然の音がした。ちょっと日常を離れたらこんな場所だってあるのだ、すごく楽しかった。

2日目:
富士山五合目から八合目の往復。まずは車で富士スバルラインで5合目まで行く。山開きしたばかりだというのに、登山客でかなりの賑わいである。駐車場で半そで短パンになり、準備運動してから颯爽と走り出したのが9時半くらいだった。

まずは本来のコースである吉田登山道に戻って「佐藤小屋」にたどり着く。この日はここから登り一辺倒。5合目には人が沢山いたんだが、実際に登山道に入ると登っている人が殆どいない。この時間に登る人はそもそも少ないのであろうか。(みなご来光を眺めるために夜登る。個人的には夜登るのはどうかと思うが、それはまた別のところで)

登山道で抜かす人たちは、しっかり長袖長ズボンで、背中にそこそこ大きなバックパックを背負っている。歩き出してそうは経ってないと思うんだけど、中には随分と辛そうに見える人もいる。僕は半袖短パンでちょっと気が触れた人のようである。変な目で見る人もいた。7合目くらいから急に岩場になって、両手を使ってよじ登る場所も出てきた。本番は手袋が必要だな。実は過去に一度だけ富士山に登ったことがある。でもどんなトレイルだったか正直よく覚えていなかった。

5合目から1時間34分で8合目の山小屋にたどり着く(山小屋の名前忘れた)。一度下ったりしてたりしてたから、時間の目安がわからなかったけど、多分これくらいだったら制限時間には間に合うペースのはず。そんなことを思いながら500円のスポーツドリンクを買って飲んだ。頂上まで行こうと思えば行けた。本番の楽しみにしたいから、敢えてここで下山道に入る。体力的には特に問題なかった。高山病っぽい症状もまったくなし。でも本番には本格的な登山道の前に、前日に走った坂道を行かねばならない。本番はどれくらい体力を消耗するのであろうか。帰りは5合目まで1時間。往復で2時間半の道のりであった。

感想としては、このまま調子を崩さずにいけば何とかなるんじゃないか、という楽観。今回の試走では殆ど給水しなかったけど、実際には何箇所もあるからしっかり給水したい。それから小さなウェストポーチとかあったほうが良い気がした。この日は車の鍵を手に持って、パンツの小さなポケットに1000円札を仕込んでいたが、手荷物はやっぱり邪魔だった。必要最小限の荷物を携帯して手ぶらで行きたい。本番前にできればもう一回試走したい。

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