山菜取り

まるで年寄り向けレジャーのようなことをしてしまった。大ざっぱな予定で先週末を実家で過ごしたのであるが、このイベントは日曜の朝の出来事だった。もともとそのつもりは全くなかったのであるが、天気もよさそうだし、折角だから行ってみようかくらいのノリ。場所が普段は入れない北富士演習場というのも興味をそそられた。合計8名という大所帯で朝4時半に出発!はやっ!

初めて知ったのであるが、北富士演習場というのは地元民が入会権を主張していて、国からは毎年結構なお金が自治体に落ちてるんだねー。年に何度かは敷地が民間に開放される。しかしその入会権のおかげで、地元民以外が入るときには国と同じように、彼らに対してお金を払わないといけないのだ。ひとり当り500円でした。ちなみに朝5時半くらいから演習場のゲート付近で地元民がお金を接収し始める。言ってみれば地元民のパフォーマンスみたいなものなのであるが、からくりを知ってるひとは、ちょっとだけ早い時間に入ってしまってお金を払わない人も多いです。

目的の山菜はわらびであった。沢山野生していて、目が慣れてくると不思議に目に留まるのだ。みなで沢山採ることに成功。こんな採ってどうやって食べるんだろうか。これはこれでとっても楽しかった。早朝のすがすがしい空気を胸いっぱいに吸い込ことが出来てうれしい。最初は曇っていて富士山頂も見えなかったのだが、いつの間にかすっきりと晴れ上がって青空に。耳を澄ますと野鳥の声。日常生活から遠く離れた、非現実的な別世界であった。

こんな生活も豊かで良いなー、と急に老け込んでしまったかのような感想。早めに切り上げて家に戻りそれからみなでBBQをした。肉がうまい!ビールがうまい!心と体をリラックスできた初夏の休日。

大相撲観戦@両国国技館

念願かなって大相撲観戦!会場はもちろん両国国技館である。取り組みは朝の8時から行われているのだが、十両からで良かったので15時に会場入り。館内にある大相撲博物館で時間をつぶしてから席に着いた(写真©M氏)。

急角度の2階席で、見下ろした土俵は結構近くに見える。呼び出しとか勝ち名乗りの声とか、力士がぺちっとももをたたく音とかもちゃんと聞こえた(というかマイクで音拾ってる?)。ビールを片手に取り組みを眺める。幕内、横綱土俵入り。歌舞伎役者然の朝青龍は、ゴムまりのような体でいかにも強そうだった。白鵬は若いんだろうけど王道を行ってる風貌。

高見盛はやっぱり動きがおかしかった。表情も変だったに違いない。負けて肩を落とす姿にも観客は楽しそうだった。本人は意識しないでやってるんだろうけど、何をやっても人気者になれるのはすごいな。取り組みが進むにつれて観客の声援も次第に大きくなるB間合いを取って睨みを利かす、時間いっぱい。懸賞がくるくると土俵を回るだけで盛り上がりに拍車がかかる。そしてあっという間に結びの一番、弓取り式。上位陣安泰の5月場所中日であった。

力士の所作は一つ一つ追っていけば全部に意味があるんだろうな。総体としての相撲は良くも悪くも日本文化の集約。お金持ってそうななんとも怪しい人とか、着物姿のご夫人とか、お土産を運ぶお茶屋さんとか、相撲部屋のシステムとか、八百長とか、なんともグレーゾーンの多い角界である。そんな怪しい日本文化を楽しむ外国人観光客が国技館にかなり多かった。日本人がスペインに行って闘牛を観るようなものなんだろうか。席の前後は実際に外国人で、安馬の派手な決まり手に盛り上っていた。その安馬はモンゴル出身(モンゴル勢がすごい多いんだね)。韓国出身者もひとりいた。土俵の上も国際化してる。

ところで日曜のチケットを前々日の金曜に僕は買うことができた。出足の多い週末の券にも関わらずだよ。ちょっと前に人気があった頃には全然手に入らなかったんだろうな。平日なんて実はガラガラなんだろうか。

一度は観て絶対に損はないと思った。オススメです。今回は2階のイス席だったが、いつかは升席で観てみたい。そして座布団を投げてみたい。

流していたのがCDだった

■立川直樹が選ぶ ロックの名盤120「BAR120」
http://www.kirin.co.jp/active/event/RL_club/180-184/klc183.html

朝ラジオを聴いていたらこんなのの告知をしていた。タイトルに名前のある人については知らなかったが、個人的なツボにはまりそうな期間限定企画だったので行ってみた。不恰好な廊下みたいな部屋の壁に12インチレコードのアルバムジャケットをずらりと並べ、どこかから急遽テーブルとイスを持ち込んだ不思議なスペース。ビール会社の企画なのに生ビールがなかったのはちょっと不思議だった。圧倒的な安っぽさ漂う急造バーであったが、実は肩肘張らずにお手軽で良かったかも。

主旨であるアルバムジャケットだが、これはやっぱりアートだね、芸術だね。ビール片手に無言で眺めてしまった。でも本当にジャケットを理解しようとしたら、アーティストの音楽性を含めて考え、かつ実際に音を出して聴かないとダメなんだろうな。発売当時の時代背景とかも含めると、その深遠さというのはどんな芸術作品にも勝るものなのではないだろうか。

B000BX4CZA青い影+4(K2HD/紙ジャケット仕様)
プロコル・ハルム
ビクターエンタテインメント 2006-01-12

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目がとまったのだが、なんともシュールではないか。「青い影」のメロディラインともマッチしてるのかな。

やっぱり音楽は大音量で聴くものなんだろうな、という感想も。スピーカがいくつもあって、僕が実際に持ってたアルバムはそのうちの5枚(たった5枚か)。そのうちのひとつを("Ziggy Stardust"- David Bowie)お姉さんにリクエストしたらちゃんと流してくれた。1枚のアルバムを最初から最後まで聴いたのは随分と久しぶりだ。

ところでアルコールを片手にアート鑑賞、というのはすごい良い気がする。こういうのって美術館のイベントでないのかな。ワインを片手にルノワールをとか。本物ではなくても最近はデジタルでものすごく精密に複写できる。あービールかかっちゃった!ってなっても大丈夫な美術館、どこかにないでしょうか。

青い影+4(K2HD/紙ジャケット仕様)

青い影のみで語られるのは嫌だが・・・「青い影」が!青い影も名曲ですが、他にもたくさんの名曲が収録されてます。青い影ロック史とプロコルハルムを覆う巨大な青い影1500円以上国内配送無料(一部商品除く)

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結果など

正式な記録証が届いたのだが、既に現物は行方不明。なのでここに残しておきます。2008年2月17日に参加した東京マラソンの記録です。

 記録:04:01:40
 チップタイム(参考):03:58:06
 順位(マラソン男子):6410

とはいえ、これじゃ全体での位置が良くわからないね。ウェブから拾った他の参考情報は以下の通り。
 気象条件(9時) 天候 快晴,気温 2.6℃, 湿度 42%, 北東の風 0.8m
 マラソン参加者数 27,386人, 完走者数 26,672人 (完走率 97.4%)
ってこれでも良くわからないか・・・。


実をいうとこの東京マラソンのひと月後くらいに、僕は別のレースに参加していたりする。皇居をひたすらくるくる回るそのレースは、東京マラソンの当選で思い上がった僕が思わず勢いで申し込んでしまったものだった(写真©M氏)。とても小規模なものなので公式な記録は発表されない。でも自分の時計では3時間45分13秒だったと思うので、一応は記録更新!

立ち飲み富士屋本店(渋谷)

今がどの時代なのかを忘れてしまいそうな空間である。JR渋谷駅西口から歩道橋を渡り、少し路地を進んだところにあるこの立ち飲み屋。狭い階段を下りて地下に降りると、この独特の空間が広がっている。今風に言うとオープンキッチンの合理的なカウンター席と、料理が運ばれてきた時に支払うシステム。これはお手軽だ!安い!B級グルメがウマイ!

初めて訪れたのは金曜の20時くらいだったが、既に店内はサラリーマンで埋め尽くされていた。好き嫌いが分かれる場所で、連れて行く人を選ばないといけないが、ここは知っておいて損のない店。ここ最近立ち飲みやが流行っていたが、そんな流行廃りとは別次元に位置した王道中の王道である。こういう店は大切にしないと。ところで一緒に行った友人が吉祥寺のいせやを話題にしてたが、いせやの営業は再開したのであろうか。こちらもチェックしなければ。

マハラジャの夜

しばらく前に留学していたころの友人Mと久しぶりに会ったのであるが、この夜はそのつながりで、やはり留学していた時期が被っている共通の友人たちと赤坂のインド料理屋へ行った。当初からYさんが来ることは聞かされていたのだが、Sくんもいて嬉しい驚きであった。彼らに会うのがいつ以来なのか、実はよく思い出せない。もしかしたら社会人になって初めてなのではないか。

突然声をかけられて一瞬頭がぽかんとしたが、YさんもS君も僕が知ってるころから全然変わってない。みんな老けたんだろうが、かもし出す雰囲気とか当事と全く同じだ。何種類かのナンと何種類かのカレーをつまみにビールを飲む(カレーとビールが合うかどうかは別だが)。みんなで近況を報告し合うが、それぞれ元気そうだ。というか、複合的に何かおかしなことになってたら、こんな席には顔を出さないんだろうけどね。実は結局M、Yさん、Sくんが何をしているのか、僕にはちゃんとわからなかったけど、それは彼らも同じようなものだろう。大体こんな様なことをしている、という感じはわかった。何はともあれ、皆が笑顔で再開できたことに大きな意味合いがあるのだ。

それから彼らと話をしてて「あー、そんな人いたなー」という名前が続々と出てきて懐かしい。---彼らが何をしていてどうなってる--- こうやって風の噂が流れていくのかもね。僕はほとんど彼らと連絡を取っていないので、そういう情報って全く入ってこない。今回は突然Mが連絡をくれて食事でも、というのが発端である。彼のようなマメに連絡をくれる人がいるから成り立っている情報網である。何気にMがキーなのだ。あっという間に数時間が経過。また飲みに行きましょうねー。

ところでこの夜に行ったインド料理屋さんは会社のそばで、歩いていける距離。インド人スタッフによる接客も多分ちゃんとしてたし(多少日本語が通じないところがあった)、客として中にもインド人らしき人影も見えたから、日本人の口に合わせてあるとは言え、味もしっかりしてるはずだ。僕らはみんなバラバラの格好をしてたが、他の日本人客はほぼ全員がスーツにネクタイであった。国会とか首相官邸とかが目と鼻の先だもんね。

お花見(2008)

あ!っという間に桜が咲いて散っていった。自宅マンションの庭に大きな桜の木が植えられていて、ベランダからきれいに見える。すでに97%くらいの花びらが落ち、地面を淡い色に染めている。そしていつの間にか、この花びらたちどこかに行ってしまう(どこにいくんだろう)。開いてから散るまでその間2週間か。ということは、1年の1/26(ニュジュウロクブンノイチ)は桜が見られる訳だね。今年も何だかんだでお花見はそこそこできた。星の数は個人的な総合評価。

@マンションの桜(★★★★)
上に書いた桜の元で。マンションの住人たちがぞろぞろ、ごそごそと出てきてお花見をするのだ。これは毎年のことらしい。今年はちょろっと顔を出した程度だった。

A深大寺植物園の桜(★★★)
きれいだったんだけど、ちょっと行った日が寒かったな。でもここは植物園だけあって、桜以外にも色々あって面白かった。改めて行っても良いと思う。

B靖国神社の桜(★★)
個人的にこの時期の恒例になりつつある。うーん、今年で5年連続行ってる気がする。それは良いとして今話題の「ヤスクニ」ですね。あの露店の売り上げの一部も、それ系の団体の懐に・・・。

C千鳥ヶ淵(★)
靖国神社とは別の日にお花見ジョギングをしてしまった。もちろん人が多すぎて走るどころじゃない。立ち止まって見下ろす桜はそれでもきれいだ。

D中央電通学園の桜(★★★★★)
近所にある穴場。通常は入れないNTTのトレーニング施設を開放した、超マイナースポット的桜の名所。桜吹雪を眺めながら、また来年よろしく、とこっそりつぶやいてしまった。

花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ

三鷹の森ジブリ美術館

ひと月ほど前になった「お腹イタイイタイ事件」で寝込んだ時、時間を持て余していた僕は自宅にあったDVDで「風の谷のナウシカ」を生まれて初めて見た。これはまではあの大きな芋虫みたいなのが(オウムというと今回初めて知った)気持ち悪く、通しで見る気が起きなかったのだ。

そして僕は図らずも、この作品の世界観に感銘を受けてしまったのだ。他の宮崎駿の有名作品は一応目を通している感はあるが、このナウシカの奥深さは何なんだ。ルーカスが30年をかけて作り上げた一連のスターウォーズにも通じる深遠な物語なんじゃないか。そしてその含蓄あるメッセージ性は宮崎作品でダントツなんじゃないか。あの神話性はエヴァンゲリオンを超越しているんじゃないか!という訳でその興奮のまま、僕は「三鷹の森ジブリ美術館」のチケットを手配してしまったのだった。そして宮崎の頭の中の哲学性を具現化した宮崎ワールドを体験できるんじゃないか、と楽しみに行ったのであるが・・・。

うーん、、、これはちょっとどうなんだろうか、、、。正直僕の期待とは違ったと言わざるを得ない・・・。アニメというものがどうやって製作されていくのかというのを、スタジオジブリの作品を通してわかり易く展示してある。館内は子供の好奇心をくすぐる凝ったつくりで溢れている。週末というだけで凄い人が多いのに、子供がわめく声でうるさくてうるさくて。子供達が遊べるように設置されてる猫バスだけど、なんかちょっと汚かったような気もする。そうなのだ。ここは「ジブリ美術館」であって「宮崎駿美術館」ではない。その世界観を紐解きたい、ひねくれた大人の僕が引かれるものは何もなかった。

とは言え、純粋にジブリの作品が好きな人は行って楽しめるんじゃないでしょうか。ここは割り切った上で、少年の心をピカピカさせて行ったらまだ良かったな。もう少し大人向けの展示が増えることを期待。

サントリーラウンジ・イーグル

学生時代、一緒にこんなことをした友人と、先日会社帰りに新宿で軽くグラスを傾けたのであるが、これが中々面白かった。実際に会うのは多分1年半ぶりくらいか。

共通の知り合いが何人かいる。僕ってあまり積極的に連絡を取るタイプではないのであるが、ここであった友人は、それでも僕よりかはやり取りがあるらしく、その共通の知人たちが最近何をしているのか聞けたのが良かった。みなそれぞれの人生を行っているんだな・・・。その彼自身もこれまでに紆余曲折があったようで、僕の知らないところでそんな事してたの!という話が聞けて純粋に面白かった。

今度は共通の知人たちも一緒にまた飲みに行きたいですね。

超SF的

この写真は先週末に撮られた僕の後姿なのであるが、酒にすこし酔ってた僕はいったい何をしていたのであろうか。これだけ見ると超SF的な絵で、宇宙空間に飛び出していかんばかりの素敵な構図だ(写真M氏)。

写真とは全く関係ないのだが、この写真の直前に思いついた問題が捕鯨についてであった。この議題についてちゃんと調べて書いてる訳じゃなく、あくまで僕の知る範囲なので多分ずれてるんだろうが、どうして捕鯨って問題があるのだろうか。

日本やノルウェーその他の捕鯨賛成と、その他の捕鯨反対の国々というわかりやすい構図である。僕の理解してる範囲では、日本や他の捕鯨国は、昔から純粋に食糧として鯨を捕獲し、食してきた。で、今捕鯨を反対している国々も、実は昔は捕鯨をしていた国々もある。しかし彼らの場合は食料としてでなく、油とかをとるための資源としての捕鯨?いずれにしろ両方とも文としての捕鯨であるが、何でも乱獲により鯨が減ったらしい。他の代替資源への移り変わりにより、鯨を資源とみなしていた国は、当然漁を終了。いまだに捕鯨を続ける少数の国との対立が鮮明になってきたのだ。

話し合いの場は過去に何度ももたれているはずである。しかし賛成派と反対派の間で話が平行線である。むしろ威嚇射撃とか、関係が余計こじれてきて、解決の糸口が見つからないみたいだ。そこまでもめるのは何が原因なんだろう。お互い感情的になってるし。僕は今まで深く考えたことはないが、単純に時々鯨を食べると美味しいのは事実だ。そんな僕からみると、捕鯨反対の立場をとる人たちは、鯨を神格化しているように思ってしまう。神様を殺して食べるのはやっぱり罪に違いない。

ここは科学的見地から誰もが認めざるを得ない、圧倒的に正確な科学的データを取得することが先決な気がする。「調査目的」のために捕鯨を続け、その調査の結果が食卓に並んでいるのは確かに変だ。でもそもそも日本だけで調査してるってのははどうなんだろうか。もしかしたら他の捕鯨賛成国の調査も兼ねてるのかもしれないが、いずれにしろ、どちらの陣営だけの調査でなく、これはもう関連する全ての国から公平に調査員を出し、全てが納得する調査方法を考えて合意し、それに基づいて調査を実施。非の打ち所のない正確な数字を出した上で、分析、考察すればいいのに。分析が恣意的になされないよう、もちろん議論はオープンなものに。それができないからもめてるんだろうが・・・。

メガスター

先週末、全くの思いつきで近所にある「川崎市青少年科学館」に行ったのであるが、これが大正解であった。

外から見るとウス汚い建物なのだが、これが実に奥深い。多摩川周辺の局地的な自然環境の解説が、無駄なくコンパクトに纏められていて好感を持てた。そして何より併設されているプラネタリウムが非常にポイントが高い!(後で知ったのであるが)実はここには世界で4台しかないという、超高性能投影機(メガスターU)が設置されているのだ。

紛れもなく、これは僕の人生で最高のプラネタリウムであった(とは言っても今回を含めて3度しかないけどね)。入るときに双眼鏡を渡されたのが衝撃の始まり。はてな?と僕は見えない疑問符を浮かべていたのだが、上演が始まってからそのナゾが解けた。何が衝撃的だったかというと、この投影機は現在の科学で知りえる天の川を、見た目として「完全に」再現しているというのだ。天の川の全ての星が、ひとつひとつの光の点として、天幕で光り輝いていた。さらに解説のお姉さんに従って双眼鏡をのぞくと、ちーさな「何とか星雲」とかが、ちゃんとした光の粒の集まりおよびモヤモヤっとした星雲として描れているではないか。これは絶対に肉眼では見えない。

実はこのプラネタリムには、本来の投影機がもうひとつ別に設置されていて(大きな機関銃みたいなヤツ)、まずはそっちの機械で映写がスタート。これだって日常とかけ離れた天幕世界を再現してくれて、十分過ぎるほど感動的なのだ。しかし、メガスターに切り替わってからは、それまでが何だったのかと思わせるほど、圧倒的な星空が広がるのである。むしろ明るいくらいの星空が迫ってくる別世界。何だか僕は涙さえ出そうになった。そういわれてみると、このメガスターを作った人ってネスカフェのCMにも出てたな。さらに驚きが続くのは、この人って全くの個人として、このメガスターを作っているんだって。何でもこの人が最初に体験したプラネタリムが、まさにこの青少年科学館のプラネタリムらしい。故にここは彼の活動の原点と呼べる場所。今でも近くに住んでるらしい。

このウスラ汚い建物と超高性能投影機、さらにプラネタリウムと双眼鏡、という2重のミスマッチが、とても良かった。間違いなくお勧めです。

栄光のゴールシーン

なんと僕のゴールシーンが動画で見られるではないか!(見つけられるかな?) http://www.ntv.co.jp/tokyomarathon/goalmovie/ ゼッケンナンバー:27625 (右側のゴールゲートを通過する勇姿)

東京マラソンの結果

2月17日(日)に出場した「東京マラソン2008」。以下個人的なレポートです。

★スタートまで★
当日の流れはこんな感じだった。
 07:15 自宅出発
 08:00 新宿到着
 08:30 荷物チェックイン
 08:45 オープニングイベント
 09:10 スタート

新宿駅西口地下は明らかにマラソン出場という人たちでごった返していた。駅構内のお手洗いも大混雑である。僕は多分平気だろうと思いつつも、小田急線の改札内で念のため済ませた。フルマラソンに出るのは今回が初めてである。最後まで着るものが良くわからなかったのだが、結局は下がロンOタイツ、上はコンプレッション系の長袖シャツの上に東京マラソンTシャツを重ねた。要らないかと思ったが(病み上がりだし)念のため、その上にウィンドブレーカを羽織る。荷物のチェックインはスムーズだ。ゼッケン別に割り振られたトラックが、主催者側から配布された袋で埋まってく。スタッフの指示通りに進み、スタート地点に立つ。空を見上げると快晴、微風。走る側にしてみたら、この上ない天候なんじゃないか。3万人の熱気で空気が揺らめいている。

★スタート〜中盤★
予定通りの時刻に号砲。この人数であるから、直後に走り出せる訳がない。しばらくは立ち呆けたが、数分後にはごにょごにょと前進。スタートのピストルを撃った石原都知事を左に見ながらスタートラインを超えた。しかしながらこの大集団である。自分のペースで走ることは難しい。沿道も大混雑で思い思いに応援の掛け声がかかる。応援してくれる彼らは楽しそうに笑顔で溢れていた(きっと走っている僕らも)。

僕は気が向いたときに都内をジョギングする。そういう時、勝手ながら一番困るのは赤信号で足止めされることである。僕みたいな人にとって、歩みを止めずに都内を走り回れるのはこの上ない幸せなのだ。皇居のお堀に辿りつくころ、ようやく人がばらけるが、集団の中にいることに変わりはない。ランナーたちの波は途切れることなく幹線道路を埋め尽くしている。コースは南下し、日比谷公園を越えたあたりで、品川から折り返してきたトップ集団が反対車線を駆け抜けた。飛んでるみたいに軽やかだ。東京タワーを右手に通り越して品川駅前で折り返し、今度は浅草まで一気に北上。僕は20キロ手前でお手洗いへ。この日のために設けられた仮設トイレではなく、普通にあった公衆トイレで。列に並ぶことがなかったのでこれは何気に正解だった。

★中盤〜ゴール★
銀座から浅草往復は、コース上で一番人出が多いエリアで、コースを幾重にも人が囲んでいた。大会本部が運営するエイドでは人形焼も配られていた。昨年はこの給水、給食スポットでサポートが全てのランナーへ届かずに問題になっていた。でも今回走った限りでは全く問題なし。水、スポーツドリンク、20キロ過ぎからのバナナやパンなど、昨年生じたトラブルが見事に解消されていた(ように思う)。沿道で応援してくれる人も、飴とかチョコとかを配ってくれる。暖かい声援もそうだが、こういう気持ちは本当にうれしくなる。

再び銀座に戻って35キロくらいを経過。ここからゴールまでの距離が一番キツかった。しっかりと水分、食事も補給してたのでエネルギー不足を感じることはなかった。しかしレース前に走った最長距離は約22キロで、未知の領域に入ってから足が急激に重たくなる。ダラダラと続く上りが、乳酸の溜まった両足に堪える。ちょっとした下り道も、それまで使っていなかった体の部位に最後の疲労を染み込ませていく。残り2キロ地点で「あと6分あるぞー!4時間切れるぞー!」という声援が飛ぶ。実はこの4時間というのは少し意識していたタイム。時速10キロで長く、ゆっくり走るのが常の僕にとっては丁度良い目標であった。最後の最後、足を投げ出すように運ぶ。

そしてやってきました東京ビッグサイトでようやくゴール!タイムは4時間1分40秒。スタート地点で足が動き出した時から計測している手元の時計では4時間丁度。タッチの差で目標タイムには届かなかった。でも無事ゴールできただけでヨシとせねば。

★ゴール後★
ゴールラインを割ってからも流れはスムーズであった。ヒートジャケットを被らせてもらい、ドリンクとフードを提供される。続いて右足に付いた計測チップと完走メダルを交換。一方通行に沿って歩いているとそのまま荷物の受け取りスポットへ。東京ビックサイトの広大な展示スペースに並べられたランナーの荷物。待たされることなく、スタッフから直ぐに僕の手元に届けられた。直後に着替えスポット。僕は利用しなかったけど「足湯」も用意されていた。実はマッサージもあったらしい。僕はトイレで顔だけ洗ってさっぱり。

応援に来てくれた家族と合流し、IDC大塚家具のあるビルで食事。お疲れ様ビールがうまかった!本当は「大江戸温泉」に行こうと思ってたんが、ビールを飲んだらどうでも良くなってそのまま帰宅。とりあえず初マラソンと無事ゴールお疲れ様でした。来年もできれば出たいな。

★★★感想★★★
初めてのフルマラソンということで、レース前は感じがつかめずに戸惑った。この時期の気温と服装、レース中の食事など、イメージが全然わかなかったのだが、それでも実際に走ってみたら何とかなった。ランナーは老若男女で溢れかえり、一人で考えるより、みんなと一緒に流れに乗って走れば良いのだ。沿道の沢山の人たちからの声援が力強い後押しとなった。それからボランティアスタッフも。給水やスタート、ゴール時のケアなど本当にありがたいと感じた。

完走できて良かった。もともとタイムにこだわりはないけど、4時間を切れなかったのはちょっと残念である。オーバーウェイト、練習不足、直前に風邪でダウンというマイナス要因が無ければ、4時間というのは大きな壁ではないはずだ。次回へつながるモチベーションになるか。というか、実は来月にもレース出場を予定している。予定が立っているところまではひとまずがんばろうと思う。

残念だったのは一部にマナーが悪いランナーがいたこと。仮設でトイレが設置されているというのにもかかわらず、目の届きにくい場所で男性ランナーが立ち○ンをしていた。これは非常に恥ずかしい。確かにタイムロスに繋がるし、足を止めることで体が冷えてしまう。でもこれはいかにも原始的でかっこ悪い。猛省を期待する。

しかしながら天候にも恵まれ、総じてすばらしいレースであった。大会運営もスムーズで、管理側もほっと胸をなでおろしたに違いない。走る立場としては、普段と違った視点で東京を眺めることができてうれしかった。大規模な交通規制などで大変なんだろうけど、一年で一度くらい、人が道の主役になれる日があっても良いと思う。「他人と適度な距離感を維持できるランニング」というのが、今回のランニングブームの背景だそうだ。でもそんな理屈っぽいことはどうでも良い。本大会に関しては僕らランナーを含め、沿道の応援、そしてボランティアスタッフがみな幸せそうに見えたことが、何より大成功の証拠である。このイベントを一過性のブームで終わらせることなく、2009、2010とつなげていってほしい。来年もできたら参加します。みなさんどうもありがとう!

★詳細記録★
20080217_t_marathon_result.JPG

5キロごとのスプリットタイムを見て、さほど走りにブレがないのには良い意味でびっくりした。最初の5キロに32分。一般的にスタート直後は知らず知らずにペースが上がってしまう。しかも今回のコースは最初が下りである。これらのことを考慮しても、スタートの合図が鳴ってからの大混雑を抜けるのに、相当の時間がかかった証拠だ。その流れを10キロ地点まで引っ張ってしまったのもタイムから読み取れる。15〜20キロが28分台であるが、実はここで僕はお手洗いに入っている。30キロを過ぎてからは少しペースが落ちているが、これくらいの遅れは素人ランナーにとっては上出来であろう。

足の回転速度を上げるのは難しい気がするので、一歩一歩のストライドを少しだけ伸ばし続ければ、まだまだタイムも伸びるはずである。うーん、こうやって数字で結果が出ると何だかはげみになりますね。

東京マラソン試走

フルマラソンに備えなきゃならん、という訳で、先週末から実際のコースを走ってみようと試みた。正直、年末年始から運動不足なのです。準備の意味で、直近に出来、かつ効果があるのはそのコースを体感することである!と勝手に思った。特に土地勘がない場合、その場の空気と距離感とかがとても大事な気がする。

3回に分けて試走してみた。
1.スタートの新宿から皇居、品川まで下ってから東京駅
2.皇居から銀座を経由して浅草
3.銀座からゴールの東京ビックサイト

「スタートから皇居」と「銀座からゴール」は、微妙なアップダウンを除いて問題はない。日比谷公園〜品川〜浅草〜日比谷公園の南北往復がポイントな気がした。走った日がかなり寒かったというのもあるが、この寒さ対策が大事だと実感。暫く走ると汗が出る。温まるが外は寒い。しかし風に当たって体が冷える。寒さで体が回らない。運動量が減って体温が上がらない。ますます冷える。これが負のスパイラルなのだ。

それから当たり前なのだが十分なエネルギー補給は大切。(僕の場合)2時間を過ぎると急激にエネルギー不足を感じてくる。空腹感が増すに連れ、体の重たさがヒシヒシと足の裏、膝にダメージを与える。スタート前からの十分な炭水化物の蓄積と、中盤での補充がポイントだ。

ひとまずコースを実感したのは良いが、「通し」の感覚がないのが不安である。うーん、レース前にもう一回くらい、ある程度の距離をコース上で体験したほうがよさそうだ。

無事終了

会議自体は今日で無事終了。しばらくUSはないな。次はインドか?

駒沢オリンピック記念公園

今まで行った公園で一番運動する人に優しい公園であった。

川崎側の多摩川河川敷

風が強かった

早くも帰国

午後のフライトで日本に戻って自宅に着いたのが21時くらいだった。成田まで車で行くのは楽である。

南の国だ

ビーチが見えるテーブルで朝食。AMはビーチで過ごす。ハードロックカフェでランチ。ホテルに戻り、再びビーチ。ディナーショー。

グアム

に飛ぶ。3時間半で着いてしまった。ダラダラしてからかるーく買い物に出て夕食。日本にもあるアメリカ系レストランで食事。

クロイスターズ美術館

今回は車を借りているので行動しやすい。ニューヨークのJFK空港に着いたのは朝の10時前だったけど、入国審査の行列が長くて車をピックアップできた時にはすでに11時を過ぎていた。自由な時間は半日以上ある、ここから行動開始だ。

普通にマンハッタンを訪ねた場合だと行きにくいクロイスターズ美術館(リンク先は「地球の歩き方」)へ向かう。ここはメトロポリタン美術館の別館。マンハッタンの北端に位置し、地下鉄とかバスでも行けないことはないのだが若干時間がかかる。中世ヨーロッパ(特にスペインとフランス)時代に作られた宗教色の強い絵とか彫刻とか。建物自体も現地から移築されたもので、それ自体が歴史的に価値が高いものである。僕は正直絵が良く分からないので、重厚な石で出来た建物の方に感激。こじんまりとした美術館で、途中お茶を飲んでも2時間でちょうど良かった。風が冷たかったけど天気がよく、ハドソン川がきらきらして見えた。

明日から仕事がんばりマース。

***
と、ここまで書いて力尽きたのが現地時間日曜の20時ころ。今回は飛び立った時から時差ぼけ対策をした(飛び立ってすぐに現地時間に時間を合わせただけだが)し、到着後も動き回ったから平気だと思っていたのだが・・・。夜中の1時に目が覚めた。カンペキな時差ぼけ!

この日は空港から目的地に直行するつもりだったのだが、アメリカで初めて使うカーナビの使用法を誤り、何かおかしいぞと思った時には宿泊するホテルのすぐそばだった。なのでまずはチェックインしてから再出発。僕の目的地は上に書いたようにマンハッタンの北端。でも同乗した同僚の目的地は、マンハッタンのごちゃごちゃしたエリア。ドライブする僕としては気が進まなかったが、せっかくだしこれも経験だと割り切ってマンハッタンを走り切る。同僚を下ろして別行動。そしてまた同僚をピックアップ。島の中は一通が多く、かつ碁盤目に道があるから慣れれば分かりやすい。そしてアメリカでもケータイは便利だった。

経堂のラーメン屋

あらかじめ外で食事して帰ろうと思っていた僕はこの日、20時過ぎにオフィスを出た訳である。何人かに「食事でも」と声をかけるも丁重に断られてしまった。しょうがないので石コロでも蹴りながら帰ろうかと、地下鉄の駅に足を運んだのだった。

通常、僕は「溜池山王」と直結している「国会議事堂前」で千代田線に乗り、「代々木上原」で小田急線に乗り換える。そして大抵の場合は最近乗れるようになった急行に乗る。この場合の停車駅は、「下北沢」、そして次が自宅最寄である「成城学園前」なのだ。この日、国会議事堂前のホームに滑り込んできたのは小田急線への直通電車であった。乗り換えないで帰れるから少しだけ幸福な気持ちだ。この直通に乗り込んだ場合、小田急に入ってから普段は止まらない「経堂」で停車する。外で食事して帰ろうとしている僕。そして僕は経堂で電車を降りたことが過去に一度もない(行ったことはある)。これは何かのめぐり合わせなのだと感じ、思い立って経堂で降りてみた。

朝からの仕事で疲れ、ヒゲが伸びてきたサラリーマンが、そのオモイノタケをかみ締めながら入るのは昔からラーメン屋と相場が決まっている。そして僕はきれいなラーメン屋と汚いラーメン屋が並んでいたら、迷うことなく汚いラーメン屋に入る、極めて一般的な日本の男である。経堂を降りて南に伸びる「農大通り」というステキな名前の商店街を、蹴ることのできる石コロを探しながらずんずんと進み、ちょうど店が寂れてきたあたりにそのラーメン屋はあった。

基本的に日本人は楽観的な人種であると僕は思う。その例に漏れず、少なくとも今日の僕は楽観的であった。外から眺める店内はカウンターに客が並び、そこそこ活気があった。その店にたどり着くまでに小奇麗な店をいくつか通り過ごしてきた僕が、迷うことなく引き戸に手をかけたのも、当たり前の成り行きであったのだ。

まず気がついたのはそのニオイである。なんとも表現しがたいのであるが、つまり「ラーメン屋臭」がキツイのである。麺を茹でたムっとした匂いとでもいうのであろうか。楽観的な僕はその瞬間、もしかしたら知る人ぞ知る、もの凄い名店にたどり着いてしまったのでは、と期待に胸を膨らませてしまったの。

もちろん僕はメニューに一瞥もくれず、ビールと餃子を頼んだのだ。でも何かがかみ合ってない。日本語が不得意そうな女が僕の前に無言で出してきたのはアサヒの缶ビール。缶???僕は瓶で飲みたかったのに。しかも冷えてないときた。楽観的な僕はビールが冷えてないにも関わらず、そこそこ人を集めるこの店こそ、もしかしたら僕が求めていた店なんじゃないかと目をキラキラさせてしまった。

店は中年の女が独りで切り盛りしている。僕が腰を下ろしたときには気がつかなかったのだが、実はスツールひとつ隔ててマーボーナスを食べていたのは、その店主の娘であった。無造作にスイッチが入れられていたとんねるずの番組を眺め、不気味な笑い声を立てている。ここは母子家庭なのであろうかと思いつつ、僕は読売新聞と店主の動きを順番に眺めていた。そして気がついた事。店主は取ったオーダーに対して、パラレルに動けないという圧倒的に手際が悪い女であった。僕の直前に客が入ったらしい。店主は順番どおりに料理を出すのに集中していた。しかしどう見てもガスレンジが常に1つ空いている。にも拘らず僕が頼んだ焼き餃子を作る気配などまったくないのである。楽観的な僕は、こんなに出てくるのが遅くてもこれだけの客を集めるのだから、もしかしたらエリアのカリスマなのではないか、とぬるいビールを持つ手が震えてしまったくらいだ。

缶ビールを2本空けようとしていた頃、ようやく餃子が焼きあがってきた。やや小ぶりではあるがきれいな黄金色。勢い良く口に運んでみると、まぁそこそこの味である。しかしながらちょっと待ってくださいよ、と。この時点ですでに席についてから30分近く経過。当然僕のおなかも空いている。最初の一口がうまいのは当たり前なのだ。そして2個目に箸をつける。よく味わってみると、具がべったりとして何とも舌触りが悪い。楽天的な僕は、こんな奇妙な焼き餃子を出すにも関わらず、それを補ってやまない相当なダシなどを使ったラーメンでも出すんじゃないかと、胃袋が歓喜のキューっとなってしまったくらいだ。

餃子をビールで流し込むように半分食べた僕は、ついに「野菜ラーメン」を注文。僕の横では相変わらず小学生の娘が店内のテレビを眺めながら「ヒハヒハ」と悪魔的な笑い声を立てている。この頃からカウンターの客がぽつりぽつりと帰り始めた。店主の手が空いていたので、比較的このオーダーは早めに出来上がった。そしてそれはおもむろに僕に突き出された。僕は一瞬目を疑った。このお子様サイズのどんぶりは何なのだ。楽観的な僕はこの微妙な量にも関わらず、毎晩に煌々と明かりをともしているこの店はすごいんじゃないかと、目玉をクリクリさせてしまったくらいだ。そしてこれまでの超ネガティブな印象を一掃してくれるはずのラーメンをすすってみたのだが・・・。

マ、ンマ、・・ズ・・・・・ィ

要するにここは、僕の人生で経験した、1、2を争う不味いラーメン屋であった。何というか、全体的にバランス良くマズイのである。このある意味完成度の高い不味さに、最後は変な汗を流しながら、ものすごく楽しくておかしくなってきた。その時点ですでに1時間近く経過していたのだが、良く考えると僕を最後に客が誰も入ってきていない。いつの間にかカウンターの隅に僕が独りだけぽつっと座るはめになっていた。

外に出ると雲が出てはいたが、やや欠けたおおきな月がきれいに見えた。夜気が変な汗を拭い去ってくれる。東京には蹴って帰る石ころがなかった。しかし結局楽観的な僕は、世の中にはこういう店があるからこそ、うまい店が存在するのだと、新たな挑戦で胸を満たしたのであった。
(終わり)

お休み中にした事

8/13の週はまるまる仕事がお休みであった。会社の正式な夏休みという訳ではないのだが、プロジェクトのお客さんがこの週はお盆休み。僕らが仕事してても効率的に作業が進まないからだったら休んじゃえという判断。6月に入ったばかりの僕には有給休暇があまりないのだが、そのあたりはフレキシブルに残業代をつけないということで。以下その間にやったこと。基本的には家族での移動です。

■セントラルウェルネス成城
会社で安く行けるフィットネスクラブの成城店。直線距離は近いのであるが、実は遠回りしないといけない場所で、ベイダー号を飛ばしても自宅から20分くらいかかった。ここは比較的最近オープンしたセントラルスポーツ系のクラブだ。もしこのクラブが近くにあったら会員になってもいいなと思えた。施設の規模は他にもっと大きな場所があるだろうが、ここの清潔感と、僕にとってはツボを押さえた設備が良かった。スタジオが2つ、ピカピカのウェイトマシン、8レーンのプール。風呂も広くてよかった。屋外にジャグジーがあって関東平野の西端まで目が届いた。すこし難をあげると、見た感じヨガ系のプログラムが多すぎること(多分年配の客が多いからだな)と、ロッカールームでのアメニティ類が乏しいことくらいか。ところでこのクラブが入っている建物は4階建て。1Fはユニクロ、2Fは温泉スパ、3F、4Fがクラブ。1Fのユニクロは今まで入った中で一番デカイユニクロであった。

■東京ミッドタウン
一度だけオフィスから歩いてランチに向かった事があったが、今回はじっくり見てみた。何気に自宅から電車の乗り換えをしないで行けるのであった。お昼ころについてとりあえずテナントで食事。今までに食べたことのない高級メキシカンであった。テラスで食べたのであるがこの日も暑い!ビールを飲んだらすぐに汗が噴出す。美味しかったよ。その繩ル内をうろうろとする。平日ではあったがやはりお盆だから結構人出が多い。さらに日中一番暑い頃を迎えた時間になったら、外から一気に人が流れ込んできた。冷房も効かないくらいだ。ゆっくり見て回るという状況ではなくなったが、とりあえず一週して雰囲気を楽しんでみた。

■新国立美術館
東京ミッドタウンのすぐそばだったのでどうせだから行ってみた。黒川きしょうが設計した建物は見る価値があると思う。流線型をした外観と、それを構成する直線的な鉄骨。入ってからどかんと広がる3フロアの吹き抜け。特に調べて来た訳ではないので一体そこで何を展示しているのかわからなかったのだが、この美術館には常設展というのがないのだね。たまたまやっていた「日展の歴史」みたいなのを鑑賞。程よい空調と静かな館内のため、歩いてたらそれだけで眠たくなった(たぶん時差ぼけもあった)。美術館自体は立派なのだが、なんとなく展示が安っぽい印象を受ける。適当に仕切りを作って並べただけという感じだ。内容が地味だったこともあるが、今後に期待したい。

■氷穴・風穴
山梨の実家に帰省したのであるが、富士五湖のひとつ、本栖湖近くにある「氷穴・風穴」というのに行ってみた。記憶が定かでないのだが、子供の頃に行ったようにも思う。僕は基本的に鍾乳洞とかが好きなのであるが、それに加えて名前が何か極端に涼しそうだし。まずは氷穴へ。日本のどこかで国内の最高気温を記録したこの日に訪れるのには最適な場所であった。やはりシーズンということで駐車場に入る時から渋滞。チケットを購入し、青木ヶ原樹海にぽっかりと開いた穴に降りる列に並ぶ。近づき、降りるにつれ冷気が漂ってくる。この穴の中は天然の冷蔵庫みたいになってて、真夏でも氷柱が保たれているのだ。つまり0度に近い。薄暗い穴の中は腰を曲げて屈まないと進めないほど天井が低いところもあって、閉所恐怖症の僕は多少気後れしたが、これだけ人がいるので安心して中を進むことができた。男の冒険心を擽り、かつ別世界の空気、眺めがとても楽しかった。氷穴の後、すぐ近くの風穴にも行ってみたが、基本的には同じような場所。ただしこちらの方が人が少なく、かつ広くて歩きやすかった。時期によってはこっちの方がお勧めかも。満足。

■清里
山梨の実家に一泊した後、長野方面に向かう途中の清里でストップ。清里はどこかの宣教師が開拓に尽力した場所。まずは「萌木の村」という、名前だけだとオタクの聖地みたいなテーマパーク的施設へ。どことなく北欧を感じさせる外観のお土産やさんが沢山並んでいた。中のレストランで食事したのであるが、ここはちょっと良かった。たぶん地元で取れた食材をふんだんに使っているっぽい。車だったから地ビールが飲めなかったのが残念。続いて同じく清里で有名な牧場まで行ってソフトクリームを食べた。たぶん普通の味なんだろうけど、高原で食べると何となく違う味がした。

■白樺湖
特に何という訳でもない。泊まったのが湖畔の小さなホテルだった。このホテルはレストランに力を入れているようで、夕食はフレンチのフルコース。ところで白樺湖というのは人造湖であったのを今回初めて知ったね。

■霧ヶ峰
発音するのが恥ずかしい「ビーナスライン」を通っただけだが、車窓からの眺めがとっても良かった。美ヶ原高原に続くこのあたりは標高が1500メートルを超え、風がさわやかなのだ(とは言っても暑かったけど、まだマシという意味で)。

■美ヶ原高原美術館
「アモールの鐘が11時を〜」とテレビで言うその鐘が実はここにある。箱根にある「彫刻の森」と同じくフジ産経グループによる施設だ。スパっと空に切り開けたマチュピチュのような高原に、かなりの広いスペースを利用して屋外展示物が並ぶ・・・。芸術って難しいですね!

■KEYFOREST871228(キース・へリング美術館)
個人的にはキース・ヘリングのわかりやすいアートは好きです。ここは前に勤めていた会社の社長が作った美術館。在職中に無料招待券をもらっていたので行ってみた。本当かどうか知らないが、彼は日本で一番のコレクターなのだそうだ。そのため、彼が購入したヘリング作品は、受付とかオフィスのあらゆるところに飾ってあったっけ。でも僕が辞める前のある日を境に姿が消えた。この美術館にまとめて移管された訳です。話は戻って美術館だが、館内には見覚えのある作品が並んでて何だか懐かしかった。それからここは良くわからない造りだったな。凝っていると言えば凝っているのだが、真っ暗でどこに行ってよいかわからなくなったり、床が何故か斜めだったり・・・。施設は美術館だけじゃなくてレストランとかスパとかも併設されてたのだが、今回はゆっくりしてる時間がなかったのが残念だ。

■八ヶ岳リゾートアウトレット
暑かった。

■仙川湯けむりの里
何気に近所にあるスーパー銭湯。前の会社で一緒だった近くに住むN氏と出かける。550円。「銭湯」のくくりだから結構安くてお得感があるね。ここは100円を出して会員になると入浴料や、館内で出すビールとかが割引になる制度がある。すぐに基が取れそうだったので、思わず会員になってしまった。中には露天を含めて12種類のタブやサウナがあった。最近流行の岩盤浴もあった。僕は直前にジョギングをしてから風呂に臨んでいたので余計に気持ちが良かったな。風呂上りのビールもまた美味いぞ!予想より空いてて良かった。また行きたいです。

世界報道写真展2007

何度か書いているかもしれないが、僕は写真を見るのが割りと好きである。時に優しく、悲しく、厳しく、愛しく、一瞬を切り取るスナップショットたち。そして何より、圧倒的な臨場感と事実感は、真実以外の何ものでもない。時には作意が含まれる場合もある。それは写真がメッセージ性の高い媒体であるという評価の表れだ。僕らが留意すべきことは、目の前に突きつけられたその構図を、自分の力で咀嚼しなければならないという重要性を、常に忘れないこと。

東京都写真美術館で開催されている「世界報道写真展2007」に行ってきた。写真を通じて「今」を伝えるこの催しで、最優秀賞に選ばれたのは、イスラエルによる攻撃で被害を受けたベイルートの町を、色鮮やかなオープンカーで通り抜ける若者達のひとこま。人種、思想、貧富などの混沌で成り立つ社会を捕らえた一枚であった。戦争からスポーツ、文化、社会、自然など、現代を構成するありとあらゆる要素たち。断片的なそれぞれの写真から、形を持たない今という時代が浮かび上がる。足を止めて凝視。いろいろと考えさせられるものが多い。

写真美術館に行ったのは実は今回が初めてであった。アクセスが悪くはないので、別のテーマでぜひまた行ってみたい。写真って本当にすばらしいですね。

東京ミッドタウンを走り抜ける

平日だったが都合により休んだこの日、渋谷のアスレチッククラブにチェックイン。(ここは先週爆発事故を起こした温泉施設の目と鼻の先で、立ち入り禁止のテープと警察の警備で物々しい雰囲気であった。)ここから話題の東京ミッドタウ唐ワで走ってみた。東京は狭い。都心部は信号が多く足が止まりで走り難いが、六本木ヒルズを右手に見ながらおよそ30分で現地に到着。東京ミッドタウンは今の会社の近くで、実は少し気になっていた。何気にお手洗いの窓から、そのモダンな建物がよく望まれる。しかしオープンしたてで混雑してそうだから、会社帰りに寄ってみようかと今のところは思わない。でも「さっと走り抜ける程度なら」と下見っぽく行ってみた訳だ。

旧防衛庁。都心に残された超一等地の再開発は、広い敷地を贅沢に使ったゆったりした造りだった。隣接して公園が造営されてたりするので緑も存分にある。視線を上げると都心とは思えないほど空が広かった。建物内は天井が高く、また通路が広い。木目をベースにした目に優しいインテリアと統一感のある落ち着いた照明。各所にちょっとしたオブジェなども配置され、全体的に大人の余裕を感じさせる。最近模様替えをした新宿にある某デパートにも共通するのだが、このようにある意味「わびさび」を内在させるのが最近の流れなのだろうか。

そして同じようなくくりである六本木ヒルズとどうしても比較をしてしまう。これは当然デベロッパー側も意識したところだろう。個人的な感想であるが、僕としては東京ミッドタウンの方が性に合う気がする。メタリックな六本木ヒルズを「冷徹で未来的な」と表現すると、東京ミッドタウンは「温かみがあって近代的な」という印象を受けた。六本木ヒルズは技術と金にモノを言わせ、これでどうだと言わんばかりの高慢さを覚えてしまう(ライブドアとかコムスンとかそういう悪いイメージもあるんだろうが)。しかし東京ミッドタウンの場合、高い視点で何かを強制されることなく、どうぞ自分のペースでお好きなように楽しんでください、という心のゆとりを与えられることが出来るのだ。「ヒルズ」には何度か行ったことがあるけど、最初から進んでまた来ようという気持ちが起こらなかった。でも「ミッドタウン」の場合、何か用事がなくても何となく行ってみたいと思わせる何かがある。

などとわかったようなことを書いてみたが、これは渋谷から続く雑踏を走った後、汗だくでピカピカのビル内をキョロキョロした僕の感想でしかない。小ぎれいな格好をした他の客と、そんな自分がショーウィンドウに反射する。その不自然な同居がおかしくてしょうがなかった。他人からは平日の昼間、健康維持のために都心を駆け抜ける「超セレブ」とかに見えたのだろうか(そんなわけないか)。

てというわけで、今度改めて行ってみよう。

韓国出張B(五反田の虎帰国)

(←前日の屋台で食べたもの)若干前の日の疲れが残っていたがそんな事に構っていられない。朝6時に起床。熱いシャワーを浴びて強引に頭と体にカツを入れ、髪を濡らしたまま朝食を採りにレストランに降りる。オレンジジュース、コーヒー、オムレツ、トースト、ヨーグルト。僕に残された時間はたった4時間もない!

こんな朝早くに観光スポットに出てもオープンしてない。だったら外に走りに出る。ソウルのほぼ中心地にステイしてる利点を生かし、走って回れる場所に行ってみようかと。一石二鳥だ。ガイドブックに載ってた景福宮(キョンボックン)まで走って10分と見込んだ。ソウルは初日の印象どおりやっぱり車が多いね。その割りに街を歩く人が少ないと感じたのはこの日も同じ。それから横断歩道があまりないのね。その代わりに地下道が発達してるらしく、道を渡るため、わざわざ地下にもぐる必要がある。街に不慣れなビジターにとって、目的地はすぐそこなのにたどり着けない場合も多いのではないか。地下にもぐって右往左往してると、自分がどっちを向いてるのか良くわからなくなるのだ。

昔の王朝の住まいであった景福宮のオープンは9時なので中には入れない。しかも正面の門が改築中であった。しょうがないので入れる部分を隈なく走って回る。改装中の現場に、景福宮の変遷を示すパネルの展示が。恐らく写真として撮影された最初のものから、日本への併合時代、戦後、そして現在、未来の想像図。景福宮は日本が昔、「朝鮮総督府」を置いた場所であるが、これじゃどんな民族だって頭にくるのは当たり前だ。日本で言うと皇居にあたるこの敷地内の、かつ一番目立つ場所である。パネルと周囲を見比べてたら、まさに僕が立ってるその場所。同化政策だったのかもしれないけど、それにしても日本は民族感情を逆撫ですごい所に建てたんだね。

そんな感慨に浸りながら外壁をぐるりと走って回る。やけにライフルなどを携帯する警官が多いな、やけに目つきの鋭い男たちが多いなと、思ってたら、実は景福宮の奥は青瓦台(大統領官邸)だったのね。そう考えると僕ってちょっと怪しい人間に見られないかと心配になってきた。出勤前で比較的人が少ない時間帯である。キョロキョロと周囲を気にしながらゆっくりしたペースで、韓国の最重要地帯をうろつく謎の男。

偵察には車でなく、現場を自分の足で確かめるのが一番だ。フっ。と思いつつホテルへ戻る。途中リバーウォークみたいなのがあってそこも走る。いかにも韓国ドラマに出てきそうな場所だ。僕はふと足を止めて流水に手を浸す。もしかしたらこれは北朝鮮から流れてくるのでは!と思ったら、ひやりととした指の先から将軍様の威光による温かみを感じることが出来た。なんだかんだで1時間くらいのジョギングシティツアーであった。シャワーを浴びてから空港へ向かうまであと1時間くらいあったので、帰国の準備を整えた後、ホテル周辺を散歩。コンビニに入ってお土産のお菓子と、芋虫の幼虫(に見える)の缶詰を買う。

という訳で午前10時にホテルを後に。2泊3日の韓国出張お疲れ様でした。

その後:
荷物は全て機内持込したのだが、韓国出国時に芋虫缶詰を没収された!最近は100mlを超える液体っぽいのは機内に持ち込めなくなっているのだ。どんな味か非常に楽しみにしてたのに残念でならない。思いきってその場で開けて食べりゃ良かったよ。

韓国出張A(五反田の虎仕事)

7時半起床。熱いシャワーで目を覚ましてから朝食を取る。ホテルを出たのが8時半過ぎで、歩いて10分で支社に到着。今回のタスクは最後に関わってるプロジェクトで使用されるシステムの現地への説明。僕の出番は午後からで、それまではのほほんと人の話を聞いていた。出番は適当に、そしてそつなく終了。出張のスケジュールも、僕らはこの日1日だけだったので、つまり仕事も終わり。後は限られた時間でソウルを満喫するのみ!

18時半から支社の人たちと食事に出る。前日同様、この日の夕食も焼肉であるが、支社長が連れて行くだけあって、ちょっと高級だったんじゃないか。座敷なのは同じだけど、ちゃんとした個室に通される。お肉もやっぱり美味しい。〆の冷麺も。欧米の人と違い、やはり似た文化をもつアジア人との食事も楽しい。日本と同じように小皿にあれこれ盛られてくるから馴染みやすい。

そしてここからまたタフネスぶりを発揮してしまった。解散してホテルに戻ったのが20時半。スーツを脱ぎ去りすぐにシャワーを浴び、とりあえず体をさっぱりさせる僕。そして運動できる格好に。ソウル・プラザのフィットネスセンターに向かうためである。アルコールを吹き飛ばすため、トレッドミルで30分ほど走ってストレッチ。この施設はホテル別館の15〜18階にあるのだが、夜景が素晴らしいのだ。部屋に戻って再びシャワーを浴び、今度はカジュアルな普段着に。

ガイドブックをさらっと目を通していたとは言え、実はホテルの周囲に何があるのか殆ど知らなかった僕。独りでホテル裏口を出て先に進むと、そこは南大門市場であった(後から知った)。屋台が軒を並べた街は夜の賑わい真っ只中。お土産やさんなどもあって中に入ってキョロキョロする。異国情緒たっぷりだ。日本から本当に近い韓国だけど、やっぱり異文化に触れるのは面白いね。それと独りで知らない街を歩くワクワク感がまたたまらない。暖かくなったこの季節。屋台の一つに腰を下ろし、つまみを数品頼んでからビールを飲む。何だかんだで24時近くまで、独りソウルの喧騒を楽しむ。

翌日はフライトの都合で10時にホテルを出ねばならない。限られた時間で何を出来るか考え、部屋に戻って就寝したのが25時過ぎ。とりあえず仕事お疲れ様でした。

韓国出張@(五反田の虎到着)

今の会社は五反田が本社なので、ここでは便宜的に自らを「五反田の虎」と称す。

五反田の虎は無事ソウルに到着!16時25分に羽田を出て2時間半で金浦空港に到着。韓国近いな。雨の空港で見事白タクに乗る。雨男ぶりをここでも発揮してしまった。車窓から覗く街中はハングルだらけで、何が何だかさっぱりわからないね。ソウルは言わずと知れた大都市である。でも車は多いんだけど、心なしか人が少ないように思うのは僕だけなんだろうか。

羽田で入手したガイドブックに乗ってた焼肉屋に直行したのが20時。野生のベンガルタイガーが血の滴る生肉を貪るように、五反田の虎も焼かれてちょきちょきされた肉を食う。韓国のビールはかすかに香る甘みが鼻腔に残るあっさりしたテイストだ。食事もドリンクも普通に美味しかった。選んだ店がそうだったからかもしれないけど、日本語が結構通じるんだねー。レストランでも何の苦労もなく言葉が通じてびっくり。

ホテルへのチェックインが22時。ここでも流暢な日本語で迎えられる。お客さんも日本からが多いみたいで、やっぱり普通に日本語が聞こえてくる。自分が異国にいるとは思えないくらい。ステイはソウル・プラザで、そこそこのホテルである。ソウルの中心という優れたロケーションで、徒歩圏内にも色々あって楽しそうだ。

チェックイン後に打ち合わせを終えて23時(今回の出張は不思議な上司と一緒である。彼の話は長くて困る。そして相変わらず何を言っているのか日本語でもわからない。そんな彼が話す英語が人にわかるとは決して思えないのだが・・・)。打ち合わせ後にはホテルのバーへ。マレーシアに2年住んでた不思議な上司が「見たことがある!」と主張して止まないバンドが何やらがちゃがちゃと演奏していた。ここでもビールを飲んで部屋に入ったのが24時。なかなかタフなビジネスマンぶりを発揮したタイガーであった。

明日は9時から支社入りして打ち合わせをするぞ。

南房総一周

遅れて取得した連休を利用して南房総を一周。初めてアクアラインを運転して、遅ればせながら海ほたるというのに行ってみた。雨男ぶりを発揮して初日に大雨に遭遇し、くねくねの道でかなり疲れた。

特に何をするというわけでもなく、ゆっくりと時間を過ごす。忙しい旅も良いけど、何もしないことをするという贅沢な旅もまたこれは良いです。東京をちょろっと離れるだけで普通の自然があって、憧れの海があって(僕は海のない場所で育った)、美味しい食事をして、大きなお風呂に入って、砂浜をジョギングして、かなりリフレッシュできたねー。

今週はほとんど旅行してるみたいなもので、それが終わったら残り1週間で最終出社。ラストスパート頑張ります。

ピンとキリ

この日16:00に仕事を終えた僕は、人生で初めての寄席を見るために新宿まで出る。ところが、着いてびっくりするほどの長蛇の列。入れないことはなさそうだったけど、窮屈なのはとても嫌なので、一緒だった友人とそのまま飲みに(結局いつもと同じだ)。

とりえあえず近くのゴールデン街をうろつくが、この時間で開いてる店はない。次に駅のほぼ反対側、しょんべ○横丁へ(関連エントリ:リンク)。こちらはまだ日が高い時間帯でもかなりの賑わいである。雑踏とした餃子屋に入ってビールを飲む。餃子はもうちょっとパリっとしてるほうが良かったかな。チキンは不思議と油っぽくなくて美味しかったが、きゅうりはごま油が濃い。お会計が二人で¥3000しない。安い!と思わず口走ったら、中国人店員が「だってあまり食べてないでしょ」と冷静な一言。それなりに食ったと思ったんだけどね。

まだ日が落ちる前である。このまま帰るのもアレなので、前から行ってみたかったパークハイアットのバーへ。スタイリッシュな雰囲気と、洗練された接客が、都内でも屈指の超有名店。映画"Lost in Translation"でBill Murrayが入った店でもある。しかしちょっとしたハプニング。なんとドレスコードで入店を拒否された!そりゃそうだろと思うけど、やっぱり短パンがNGだったのね。でも「人生で初の屈辱」とかは全然思わない。これはこれで素敵な経験として、「あー俺もこういう店に来るようになったか」と、むしろとても嬉しかったのだ。「どうすればいいですかね」って聞いたら、「貸しズボン」があるとのこと。一番小さなのを借りるが、ウエスト82でダボダボだ。Tシャツでスニーカー(しかもアシックス)である。鏡に映った自分を眺め、独りくっくっと笑ってしまった。

まるで田舎の中学生のような僕は、夜景の見えるカウンターで、今度はとろりとしたハードリカーを傾ける。そのギャップがもうおかしくておかしくて。客の半分は外国人。なんでだろうか。天井が高くて大きな窓。地上52階からの眺めは良いのだが、少しガスってたのが残念。店自体は思ったより広くなかった。20:00からはJazzの生演奏。知ってる曲が「イパネマの娘」しかなかったし、上手いのか下手なのか良くわからなかったが、多分上手いんだろうな。プレーヤーは全員外国人。これもなんでだろうか。演奏が終わった頃に席を立つ。二人でそれぞれ2杯づつで、お会計が餃子屋の4倍以上。うおー!

★他の感想@
このバーにまた来ようと思うかと言えばYESである。でもここを使う機会ってそうそうない気がする。この日僕はものすごいいい加減な格好(キャップ、Tシャツ、短パン、スニーカーと、おしゃれでない無精ひげ)で行ったが、ビシッとした格好をすればそれなりに見えるもの。TPOをわきまえた上で、別の機会を楽しもう。バーの下にあったラウンジの方が寛げそうだったから、今度はそっちに行ってみたい。

★他の感想A
飲食店で時間を過ごした後、「大体いくらか?」を想定できることってとても大事だと思う。自分がこれまでに経験した幅広い味、雰囲気、接客、場所等から総合的に判断し、予測する。この日行った餃子屋とバー。それぞれの会計は、僕の予想とほぼ一致。もしそこに乖離があったら?僕は自分の方を信じるね。でも乖離を楽しむのも好きだな(思ったより高いとか、思ったより安いとか)。大人になったな。

★他の感想B
バーは超有名店で、ある程度ステータスが高かったと思う。そこに来てる客も自分の社会的地位を確かめるようである。でもね、本当にステータスが高い店ってのは、そもそも本当にステータスが高い人しか知らないような店なんじゃないか。名前が知れてるってだけで、ある意味2流と言える場合もある。

★まとめの感想:
この日は新宿のピンとキリを同じ日に味わったようでとても面白かった。

★その友人の感想:(ゴメン勝手にリンクしたよ)
リンク

野川公園

良い公園だ。過去に一度だけここでBBQをした事があったんだけど、その時はそのエリアしか見てなかったのね。先週末、ジョギング時に自宅近くの野川を北上し、公園まで走ってみたのだ。1時間かからないくらいかな。隣接するICU(受験したけど落ちた)のゴルフコースを東京都が買収して造営された野川公園。武蔵野公園にも接しているため、単純に緑地としてはかなり広い。走ってぐるりと一周してみた。壁打ちテニス場(もちろんフルコートも)や、テントを張れる場所、フィールドアスレチックまであった。桜もまだ辛うじて残っていたから、走りながらのお花見も出来た。電車で行きにくい場所って事と、午前中だったからかもしれないけど、そんなに人が多くないのも良いね。

ちょっと前には砧公園までやはり走っている。砧公園は世田谷総合運動場というのが併設されていて、陸上競技場やら、プールやら、野球場やら、サッカー場やらがあったるから、よりアクティブな印象が残ったのです。比較すると野川公園は家族向け、砧公園は若者向けといったところかな。

もう散っちゃったけど、走ったときの野川沿いは桜がきれいだった。でも不思議と人がいない。これは何気にお花見の穴場だ。来年は是非。

なごみの湯(荻窪)

丁度ひと月程前に、突然思い立って銭湯に出かけたことがあった。最近は自宅でもシャワーだけで済まさず、湯船につかることが増えたが、それでも大きなタブにゆったりと入るのは良いものである。いつだったか荻窪をうろうろしてた時、駅近くに「なごみの湯」というスーパー銭湯みたいなのを発見。引っ越して暫く経過しているが、そこに行けなかったことが実は心残りであった。というわけでやはり突然思い立ち、友人とともに祝日を利用して「なごみの湯」に行ってみた。

関連リンク:なごみの湯 湯〜とぴあ

駅から数分の5階建てビル。大人一人が2000円。「大江戸温泉」とか「ラクーア」にも行った事があるけど、この手の施設としえては比較的良心的な値段設定ではないか。1Fのフロントはそこそこ込んでいた。4Fが男性用。風呂の種類はメインのぶくぶくが出る内風呂と、それに併設された水風呂。セラミックボールが敷かれたもの(露天)、檜(露天)、「瞑想の湯」という哲学的な響きの檜(露天)それからおそらく月単位で源泉が変更される企画檜(露天)、数はあるけど、露天はそれ程広い湯船ではなかった。それからドライサウナが2つとミストサウナが1つ。あかすりコーナーも。休日の午後という恐らく一番込み合いそうな時間帯であったが、実際はそれほど混雑を感じさせない。需要と供給のバランスが取れているのだ。とりあえず1時間で全部の風呂を試す。

体が温まった後、館内のレストラン(3F)でビールを飲む。風呂上りのビールは格別にうまいね。レストランは比較的最近改装されたのか、とてもきれいな印象を受けた。値段が高いわけでもない。瓶を3本、サワーを2つ、つまみを3つ頼んでも、二人で4000円もしなかったよ。喉を潤した後は5Fに。このフロアにはマンガコーナーや、ちゃんとプロジェクトするシアター、各種マッサージブース、寝椅子が並ぶリラックスコーナーなどなど。僕は横になってマンガを読んでたら、いつの間にか寝てた。もうひとっ風呂浴びて、施設を後にしたのが18:30。

プチリゾート感覚の、ちょっとした気分転換であった。心も体もリラックスできたと思う。個人的にすごいおかしかったのが、セラミックボールの風呂である。見た感じウサギのうんこくらいの色合い、大きさのボールが敷き詰められていた。歩きまわると足裏に心地よいのだ。次にその上に座ってみたのだが・・・。その瞬間に尻の穴にボールが入ったらどうしよう!と不安になってきた。ただ尻の穴に詰まっただけなら良い。しかし問題なのはそれに気がつかなかった時だ。どうしよう!とまた不安で、ちょっとおかしくなってきた。もし気がつかないまま他の風呂に移動したとしたら・・・。腰を降ろしたときに「コツン」とか「カツン」とか尻から音が鳴るのであろうか?僕自身を含めて、周囲の客もその音の正体を不思議に思うのであろうか?そんな風景を想像してたら無性におかしくなって、ひとりセラミックボールの上でけらけらと笑ってしまったよ。

この日は午後だけの利用であった。でも時間があったとしたら、映画のスケジュールとかもちゃんとチェックしておいたりして、まる1日過ごせるような施設だ。どうしてもまた行きたいとは思わないけど、何かの機会に訪ねても良いかな。こういうところで忘年会とかやったら楽しそうだ。段々とオヤジになっていく自分を再確認した日。

なみの湯(高円寺)

週末に突然思い立って、銭湯に行ってみた。ここ「なみの湯」は自宅から歩いて10分の距離にある、昔からの銭湯だ。

実際に古くから経営してるようで、見た目はまさに由緒正しき銭湯であった。高い煙突におばちゃんが座る番台、コーヒー牛乳の入ったクーラー、マッサージチェアなど。浴槽の壁には巨大な富士山の絵とかね。でも今の主人が好きなんだろうねー、ちゃんとウェブサイトを持ってて、その中には「銭湯ブログ」なども。その表現が適切なのかわからないが、ロビーにはインターネットが使えるマシンも用意されていた。各種イベントも企画してるみたいだ。毎週○曜日は「健康体操の日」とか「朝一」とか。地元の年配がいかにも喜びそうな内容である。湯船は熱め。これも良いね。近所のオヤジが「ゆでダコ」みたいになって入ってる図が用意に想像される。入浴後に例にならってコーヒー牛乳を飲む。もちろん腰に手をあててね。

それでも喉の渇きが収まらない僕。そして最近飲み屋以外で飲むのが好きな僕。何と自宅近くにある牛丼の「すき家」で飲んでしまった!牛丼など目もくれず、冷奴とオクラ、それから冷えた瓶ビールを注文。これはいかにもチープだ・・・。見ようによっては何とも哀愁漂う姿だけど、これはこれで経験だ。

でも冷静に考えるとやっぱり哀れだ。

珍来(荻窪)

最近立て続けに同じようなエントリを書いて、自身で「はた」と気が付いてしまった。僕は基本的に、ラーメンを食べにラーメン屋に行ってる訳ではないのだ。

俺が求めているのは、くたくたの暖簾、ガラスの引き戸、場末のうら寂しさをかもし出す店内の雰囲気、カウンターのみの店構え、ホッチキスのとまったスポーツ新聞、冷えた瓶ビール、カリっとした餃子、アルミの灰皿、無口な店主、夏だったらプロ野球、冬なら歌謡曲の流れるラジオ。この昭和を感じるノスタルジだ。赤いヴィニールで覆われたスツールを3つ隔てて、俺の他に客がもう一人。作業着でメガネに脂が浮いた男は、表紙の破れた「鉄拳チンミ」を貪るように読んでいる。俺は決してメニューなど見ない。その代わりにどこか遠くを見詰めながら、「ビィール・・」とひと言つぶやくのだ。「生」と「瓶」、両方あるにも関わらず、カウンター越しに無言で置かれた瓶ビール。付け出しに「メンマ」が無造作にやってきた。手酌で使い古されたグラスを黄金水で満たす俺。泡は出さない。そして俺は眩しそうな目をしながら、そのグラスに口をすぼめる。カウンターの中では店主であるオヤジが、ため息ともつかない紫煙を、深く深く吐き出した。オヤジのシャツは洗濯を繰り返し、良い色に馴染んでいる(白い色にも関わらず)。そして店内にいる3人は無言で言葉を交わす(「今日もウダルような暑さだったな」)・・・。

何時の間にか「俺」となっていたのであるが、話を強引に戻すと、つまりここでラーメンは絶対的に主役に成りえないのです。日本語が怪しい店員ってのもアリだね。

ところで中央沿線でラーメンの街と言えば、それは昔から荻窪である。最近は某有名店のおかげで、中野で熾烈な競争が勃発しているが、伝統的に言うとやっぱり荻窪だ。「小汚いラーメン屋で飲みたい」と友人を誘った僕は、北口ロータリー近くの「珍来」へ。結論を先に書くと、これは良い店だった。瓶ビール(付け出しはザーサイ)、焼き餃子、メンマを注文して飲む。最後の〆で味噌ラーメン。

伝統的なコの字型のカウンターをした店内、中央の調理場には初老のオヤジが3人いる。彼らはそれぞれ役目がはっきりしていて、阿吽のリズムで品が出来上がっていく。客が注文を発する。オヤジ@が復唱する。その瞬間から、一気に事が流れていく。この職人技を観察するのがとても有意義であった。

これこそプ